第250話 姉小路頼綱

尾張国の大軍に俺の兵を加えて、小牧山城から美濃の築城中の岐阜城に向かう。


俺の兵は下記の通りで1万5千強だ。


総大将:織田信長  

 大将:      計15405人

  陶晴賢      兵5000人

  斎藤道三     兵5000人

  弘中隆包     兵5000人

  杉谷善住坊  鉄砲隊 200人

  津田監物   鉄砲隊 200人

 軍師: 3名

  山本勘助、真田幸隆、竹中重元

 僧侶?:2名

  前田玄以、勝恵

 剣豪:10名

  諸岡一羽、根岸兎角、岩間小熊、

  土子土呂助、佐々木小次郎、

  林崎甚助、新免無二、富田勢源、

  愛州小七郎、上泉秀胤

 元倭寇: 2名

  徐銓じょせん徐海じょかい

 小姓: 6名

  前田利家、佐々成政、丹羽長秀、

  竹中半兵衛、木下藤吉郎、

  松平元康

 近臣&弟達:38名

  織田秀孝、織田信包、織田信治、

  織田信時、織田信興、織田秀成、

  織田信照、真田清鏡、真田昌輝、

  真田昌幸、真田信尹、前田安勝、

  佐脇良之、佐々長穐、坂井政尚、

  塙直政、佐久間信辰、中川重政、

  木下雅楽助、加藤弥三郎、

  津田盛月、弘中隆助、竹中重矩、

  明智秀満、井伊直親、井伊直虎、

  斎藤利堯、渡辺守綱、石川数正、

  酒井忠次、明智光秀、安藤定治、

  氏家直昌、稲葉重通、不破直光、

  織田信成、長野業盛、青山吉次、

  岸信房

 爺さん:10名

  前田利春、平手政秀、橋本一巴、

  佐久間信晴、佐久間盛重、

  前田長定、丹羽氏清、大橋重長、

  織田秀敏、小梁川宗朝


兵達が無言で黙々と行軍している中で、俺の後ろを着いて来る爺さん達が煩い。


「いやぁ、この軍勢!すげぇなぁ!」

橋本一巴が大声を出す。この台詞何度目だぁ?


「全くだぁ」

秀敏大叔父はこの台詞しか言わねえし。


「涙がでて来るぞい」

利春! 泣くなよぉ。


「歴史に残る戦いに参加したな」

佐久間信晴は嬉しそうだ。


「全くだぁ」

秀敏ぃ。壊れたレコードか?


「尾張国内で覇権を争ってたのは」

「ちっちゃかったなぁ」

大橋重長と丹羽氏清は何言ってんだ。これから戦場に行くって言うのに、もう終わった様な台詞だぞ。


「全くだぁ」

はぁ、秀敏………。


「信長様、立派になられて………」

平手政秀が泣き出したよ。


「全くだぁ」

………。




もう少しで岐阜城に到着するという時に、200人~300人の兵が近付いて来た。


「どこかの兵が近付いて来るのう」

小梁川宗朝が俺に声を掛けた。


「あの旗は姉小路頼綱かな?」


「歳を取ると見え難くなるのう。あっはっは」

丹羽氏清が誰に言うともなく独り言を言った。


「儂もじゃよ」

織田秀敏が同意していた。


「全体止まれ! 念のため警戒態勢だ」

俺がそう言うと太鼓がなり、機敏にそして要領よく迅速に警戒態勢を取る兵達。


「姉小路頼綱じゃぞ?」

饗談が現れた。


「旗が見えたので知ってるよ。頼綱に兵の錬度を見せておきたくてね。それに事前連絡のない軍が近付いて来るのに、警戒しないのは馬鹿だよ」


「成る程、そうじゃのう」

饗談はそう言うと消えた。


ごく短時間で手際良く鶴翼の陣を敷き、鉄砲隊・弓隊・槍隊が迎撃態勢を取った事で、姉小路頼綱軍が焦りながら慌てて行軍を止めたのが見えた。


「信長兄さ~ん! 俺です俺です! 姉小路頼綱です!」

姉小路頼綱が1人で馬に乗りやって来た。


「よう! 頼綱、良く来たなぁ」

手を上げて姉小路頼綱を迎える。


「信長兄さんが出陣すると聞いて、慌てて駆け付けたんですが………、援軍は必要なかった様ですね………」

少し恥ずかしそうに言う姉小路頼綱。


「いや、その気持ちは嬉しいよ」

俺は微笑んだ。


「それは良かった。それより凄い大軍ですね! どのぐらいいるのですか?」

目を輝かせて俺に尋ねる姉小路頼綱。


「約10万の軍だよ」


「じゅ、10万ですかぁ! 見た事も。聞いた事すらない数です。何より私の300人の兵よりも素早い動きで驚きましたぁ!」


「ふふふ、訓練の成果だよ。軍の素早さが戦場で勝敗を分ける事があるのさ。覚えておくと良いぞ」


「はい! ご教授有り難う御座います」


「うんうん。勉強になるだろうから、ついて来ると良い」


「良いのですか? 有り難う御座います。ご同行させていただきます!」


「生駒家長も兵を率いて来てるから、後で顔を見せな」


「はい。顔を見せにいきます。」


という事で姉小路頼綱軍300人が加わった。

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