第118話 天狗4
「がはは、犬しかいないでないかぁ! 天狗はどこだああああああ!」
新免無二も蟲達の隙間を抜けて全線に行くと、狗賓達を斬り殺していく。
そして蟲達に追われて逃げて来た烏天狗と狗賓はゆずと吉乃達が狙撃する。
家臣達は手持ち無沙汰になり、新免無二と同様に蟲達が蹂躙している前線に駆け出した。
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大天狗の部屋にて。
「大天狗様あああああ!烏天狗と狗賓達が全滅寸前ですううううう!」
小天狗が報告に来た。
「なにぃ!あり得んあり得んあり得ん!スタンピードごときに破れるはずがない」
「どうやら、スタンピードの後ろから蟲のモンスターが大量に襲って来てる様ですよー」
「蟲! 虫けらがぁ! むむ、誰かが操っているのか? 虫けらの後ろに転移して探って来い」
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俺達の前に転移で現れる小天狗達は、現れると直ぐにゆずと吉乃が撃ち殺していく。
「お前ら! 何者──」
眉間を撃ち抜かれ空から落ちていく小天狗。
「次、右前、上方」
猿飛佐助が転移で現れる小天狗の位置を関知し吉乃達に指示する。
「お前ら、何も──」
心臓と眉間を撃ち抜かれ落下する小天狗。
「お前ら、何──」落ちていく小天狗。
「お前ら、な──」落ちていく小天狗。
「お前ら──」落ちていく小天狗。
「お前──」落ちていく小天狗。
「おま──」落ちていく小天狗。
「お──」落ちていく小天狗。
段々早く撃ち殺せる様になって来た。
「小天狗も随分倒したな。次のヤツは捕獲するか」
「了解で~す」
「承知しました」
小天狗が転移してきた。
蜘蛛の糸でぐるぐる巻きにすると同時に石川五右衛門が小天狗の術を封じる。
「お、お前ら!何者だー!」
拘束されて術を封じられ、周りを取り囲まれて怯える小天狗。
「俺は尾張の織田信長だ。父の治療の為ユニコーンを探しに来た。しかし先日、俺が名乗っているにも関わらず、お前らの手下が襲って来て妻が怪我をした。俺は宣戦布告と受け取った、だから攻撃している」
「手下?」
「五右衛門、初めに襲ってきた烏天狗を出せ」
五右衛門が烏天狗の首を掲げた。
「え、行方不明になってた哨戒要員の烏天狗だ。まさかこいつの所為で………、他の仲間をどうした? 僕をどうするつもりだよー」
「これは合戦だ。よってお前らの仲間は全て殺した。お前は戻ってその事を報告しろ! 全面降伏するなら許してやる」
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