第22話 斎藤道三
美濃国稲葉山城。
執務室にいる斎藤利政(後の斎藤道三)の元に娘が入って行く。
「父上、只今戻りました」
「おう、
「尾張の織田秀信の嫡男吉法師と会いました」
「ほう、どんな奴だ?」
濃姫(=帰蝶)は吉法師と出会って、一緒に行動した際の事を利政に話す。
「くくく、天下人なって天下布武か、地方領主の小倅が、随分壮大な夢を見やがる。身の程知らずも甚だしい……」
「アタイは出来ると思いますよぉ」
「ほう、それほどか。まだ元服もしてない子供の戯言かも知れんぞ。そして尾張も一枚岩では無い、この先まだどうなるか分からんだろう。元服まで様子見だな」
「元服した時は一度会ってみてくださいね。アタイはお嫁に行きたいなぁ」
「濃には謀略の為、美濃守護土岐頼純の嫁となり、頼純を毒殺し、他にも敵内部から色々やって貰ったからなぁ」
「今度は好きな人のところに嫁に出してくれる約束でしょ。アタイは天下人の正室がいいなぁ」
「くくく、美濃の毒姫に見込まれた男は天下人になるのか、周りに押し潰されるのか、見極めてやろう」
「毒姫なんて酷いわ、宜しくお願いしましたよぉ。アタイは尾張に行ってるからね」
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那古野城に戻った俺達。富田勢源達も美濃朝倉氏に挨拶を終え那古野城に入った。
現在、那古野城には俺の小姓と直臣として下記の配下がいる。
俺、織田吉法師は10歳
◼️家老
林秀貞(31歳)
平手政秀(52歳)
青山信昌(年齢不詳)
内藤勝介(年齢不詳)
◼️小姓
池田恒興(8歳)
滝川慶次(11歳)
諸岡一羽(11歳)
林崎甚助(10歳)
鐘捲自斎(8歳)
佐々木小次郎(年齢不詳)
平手汎秀(11歳)平手政秀の次男
◼️直臣
果心居士(年齢不詳)
沢彦宗恩(年齢不詳)
滝川一益(19歳)
新免無二(年齢不詳)
富田勢源(25歳)
平手久秀(19歳)平手政秀の嫡男
◼️忍者
饗談(年齢不詳)
猿飛佐助(年齢不詳)
石川五右衛門(年齢不詳)
霧隠才蔵(年齢不詳)
伊賀崎道順(年齢不詳)
飛び加藤(41歳)
ふふふ、結構家臣が充実してきたぞ。しかも眼病が治った富田勢源がいると聞いて、織田家家臣の子供達も剣術の稽古に来る様になった。
稽古に来ているのは、丹羽長秀(9歳)、佐々成政(8歳)、佐久間信盛(16歳)だ。未来の小姓、直臣になって貰うのだ。
それから嬉しい事に6名仕官の追加があった。
一人目は
二人目は
三人目は山本勘助(51歳)、日本の歴史で武田家の家臣になる一人だ。饗談に調査して貰っていたところ、駿河で仕官を断られたとの事。武田に仕官する前に、駿河に行って勧誘してきた。
勘助は色黒で容貌醜く、隻眼で傷だらけ、足も不自由で、無い指もある。
「こんな人、本当に役に立つのかのう」
と饗談が言ってが、武田家の名軍師だったんだよぉ。
四人目は高坂昌信(16歳)、饗談に調査依頼した武田家家臣になる一人、甲斐国百姓の子を武田家の家臣になる前にスカウト。日本の歴史では武田四天王の一角を担う猛将。
五人目は内藤昌豊(22歳)、同じく饗談の調査で仕官。武田家に反乱して敗北し伊豆国に逃れていたところをスカウト。日本の歴史では高坂昌信と同じく武田四天王の一角を担う猛将。
六人目は愛州小七郎(25歳)、父愛洲久忠は上泉信綱の師匠。6年前父の死後、陰流を継いだ。饗談調査案件、九州日向国でスカウト。
愛州小七郎も加わったので、そろそろ上泉信綱のところに勧誘に行こうかと思っていたが、新免無二がダンジョンに行きたがっているので、レベ上げもかねてダンジョンや領地のモンスターを狩るのも良いかと思っている。
根来衆や雑賀衆から鉄砲を買うお金も欲しいので、モンスターを狩って素材を売るのだ。
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【作者からお詫び】
林崎甚助だけ史実と年齢が異なっています。織田信長は1534年生まれで、林崎甚助は1542年生まれなので、信長が10歳なら甚助は2歳なのですが、仲間に加えたかったので年齢詐称しました。そこはファンタジーと言う事でご容赦をお願い致します。
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