第10話 旦那、息子を殺す気か!?(エアコン買い替え問題)

 どうしてもやもう得ず、旦那に車を出してもらうことがあった。

 ちょうど、娘の激しい不登校時期のことである。だから、9章で語った間と思っていただけたらいい。緊急事態宣言であったし、息子のエアコンを買うために了承も必要だと思ったからだ。

 すると、この暑いのに旦那と来たら、「何故、買わなければならない? いらないだろ」とのこと。昨今の夏の暑さ、いらない息子を殺す気らしい。自分はパソコンだの、テレビだの、必要だからと不必要なものを買っておきながら(旦那の実家にはほぼ部屋に一台テレビがあるので、買わずとも、見たいなら、人のいない部屋へいけばいいのである)私は懇切丁寧に息子の部屋のエアコンはもう10年近いものであり、修理しようにも部品もない。この暑さで何か起こったら困る。と、すると、今度はエアコンが壊れたのはお前が工賃をケチってケーブルのカバーをかけなかったせいだという。10年も経たら、普通、エアコン壊れませんかね? 普通だと思うんですけどね? 私は発狂したいのを我慢して、なんとか、家計費から買ってもらうことにした。ついでに私の薬が切れたので、漢方薬局にもよってもらうことにした。するとまた、何の薬だ?である。「5年ほど不安症の薬を飲み続けたせいで、内臓が悲鳴をあげているそうで、この薬でだいぶ良くなってきている。もう少しでいらなくなると思うのだけれど」と話したところ、胡散臭く、嫌そうな顔をして、そんなもん必要ないと言われた。こちらもまた、私を殺す気…とまではいかずとも、死に体にさせる気なのだろう。言っておくが、私が入院か、死亡したら、お前が子供らの面倒を見るんだぞ?できるのか?と思った。

 その後も、ラインは自分のことばかりで、旦那は子供らの様子すら聞いてこない。

 一応、相談所で「いうこと聞かない子供をいらないとばかりに興味がなくなる男性は多いのです」とは聞いていたが、ここまでとは思っていなかった。

 マイナンバーカードの申請書が足りんとか、あれはどうした、これはどうした、挙句に今月の生活費の詳細を教えろだの、金のことばかりでまだまだ私に働かせる気である。

 別居じゃなく、離婚して、実家に帰ればよかったのではなかろうかと、思わなくもない。正直、この最速でも私は急激に疲れて、また、眠れないのにまた眠れなくなり、こうやって、深夜に憂さを晴らすべく、書きつづっているのである。

 けれども、安心してほしい。旦那がいた頃よりもだいぶと私は生活をエンジョイできている。時々、収入面をいつ打ち切られるかとひやひやはしているけれど、それでも、打ち切られたらすぐにふてぶてしく、離婚届にサインをしていないのだから、生活費を貰う法的権利はあるし、一応、話し合いの場で生活費は握っていていいと義両親からはきいているので口座を止められた場合は法的な拘束力はないけれど、義両親にオタクの息子さん、生活費くれないんだけど!!と、言うことはできる。

 これについては、二度目に相談した弁護士さんがもうごねるだけごねろと、離婚届へハンコ押すのは自分の希望が全部かなった時だけだ。っぽいことを言われたのでそれに基づいている。法テラスに駆け込むことも辞さないし、なんなら、会社に告げ口することも辞さない。恥も外聞もない。何故なら、私は子供二人とハムスター8匹を飢えさせるわけにはいかないからだ。

 正直、子供が巣立ち、ハムスターが虹の国へ行った時の方が怖い。

 きっと、その頃には両親もいない、最終的に一人だ。

 子供を産んだことに後悔はないし、今でも楽しいからいいのだけれど、旦那と結婚したことに関しては後悔だらけだ。正直、今、女は結婚などせず、延々働いて定年まで勤めて、老後を暮らした方がいいとさえ思っている。子供が欲しいなら精子バンクで精子を買えばいい、大変だろうがその方が有意義だ。家事掃除は自分のためだけにすればいいし、自分の身の周りがごちゃっとして嫌になればハウスキーパーに来てもらえばいい。旦那なんかと結婚せず、働いていれば、それぐらいの稼ぎはある。部屋が散らかっている事や、ハウスキーパーを雇うことに関して、ごちゃごちゃ文句言う男はいないし、自分が搾取されてるなんて勘違いするバカもいない。ほんと、10年ちょっとの間の家事掃除全部やった分の給料&退職金が欲しい。きっと、旦那の稼ぎよりも大きいに違いない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

続・コロナ離婚(仮) 佐倉銀 @sakuragin

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ