師匠との日々、楽しくもあり辛く厳しい。そのさきに──

第4話特訓開始

目を覚まし、朝食を食べ終えると、両親から服を渡された。綿麻のような触り心地の物だった。

渡された服に着替え、師匠に言われた場所まで歩く。険しい道が続き、休憩を繰り返しながら到着した。

「ミニミア。体力もつけないとね。さっそく始めよう、特訓を」

「は、はい。よろしくお願いします!」

「まずは、まわりを走り続けて。とめるまでね」

私は、指示に従い走り出す。

10分もしないうちに、脚が動かなくなる。息が荒くなり、呼吸がうまくできない。

横たわる私に師匠がしゃがみ、

「無理をして続けることはないからね。今日はここまでにしよう。そのままでいいから、ミニミアは、魔法を知ってるかな」

言う。

「はっ......はぁ、いっい~」

息を切らしながらこたえる。

「魔法は全ての者が扱えるわけではない。10歳までに魔法が扱えなければ、一生扱えないまま。魔法が含まれる水晶を使えば、誰にでも魔法が扱える。ミニミアには全ての魔法を修得してもらう。まずは──」

師匠から魔法の説明をうける。

初日は魔法が扱えなかった。それ以前に魔法の源が少ないことを言い渡され、特訓を続けた。

陽が沈み、辺りは暗くなって、帰ることになる。師匠に背負われながら村に戻る。身体が疲労して、まともに動くことすらできない。

就寝は早かった。

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