機械使徒一覧

(注・後続作品のネタバレも含みます)


【機械使徒一覧】

01アインバール(試作一号機・アインバール型原型機)

02ドウアガレス(試作二号機)

03ユチマルバス(試作三号機)

04プルフラス(リュウナ機)

05アモン(プルフラス型原型機)

06バルバトス

07ヘプタブエル

08グシオン

09ボティオス

10バテイン(SKT1)

11プルソン(SKT2)

12アビゴル(SKT3)

13レライハ(SKT4)

14ヴァレファール(SKT5)

15フォライウ

16アイペロス

17ケルベロス(始祖機)

18カークリノラース(アレックスの始祖機)

19ゼパル(カークリノラース同型機)

20ベレト(カークリノラース同型機)

21ビトル(カークリノラース同型機)

22アザゼル(始祖機)

23べリアル(始祖機)

24トニフォーブネ(GJT1)

25フォルニョート(GJT2)

26ロンウェー(GJT3)

27バルベリト(GJT4)

28アシュラタロス(GJT5)

29フォラス

30フルフール

31マルコキアス

32マルファス

33セパル(人魚型・始祖機)

34サブナック

35アスモデウス(始祖機)

36ガープ(24BT1)

37シャズ(24BT2)

38クロセル(24BT3)

39フルカス(24BT4)

40ミュルミュール

41カイム

42ラウム(リュウガの始祖機・予定)

43ハルパス

44プルカロル(プルフラスの同型機)

45ヴィネアス

46ビフロンス

47ガミュギュン

48ザガン(GTR1)

49オリアクス(GTR2)

50ヴァラック

51ガエネロン(五号機分離機の偽名)

52デカラビア(4GS1)

53アムブスキアス(4GS2)

54アンドラス(4GS3)

55アンドロアルフス(4GS4)

56オズ(始祖機)

57アイム

58オルバス

59ナフラ

60キマリス(ダンタリオン型・機械群体レギオンギア・原子炉型)

61アウナス(ダンタリオン型・機械群体レギオンギア・原子炉型)

62ハウレス(ダンタリオン型・機械群体レギオンギア・原子炉型)

63バラム(ダンタリオン型・機械群体レギオンギア・原子炉型)

64アロカス(ダンタリオン型・機械群体レギオンギア・原子炉型)

65ザレオス(ダンタリオン型・機械群体レギオンギア・原子炉型)

66ワルチヤサト(ダンタリオン型・機械群体レギオンギア・原子炉型)

67ハゲンツ(ダンタリオン型・機械群体レギオンギア・原子炉型)

68フェニックス(始祖機)

69ストラトス(始祖機・最終機)


番外01ヴァサーゴ(機械神準同型機)

番外02ゼーレ(機械神準同型機)

番外03ダンタリオン(機械群体レギオンギア・原型機)

番外04アンドロマリウス(機械群体レギオンギア


天照アマテラス

荒吐アラハバキ

赫蛇アカカガチ

雨虎アメフラシ

(✳上記4機は【商人】の手により方舟艦隊内の防衛組織に売却されたとされる機体である。新造されたのか既存の機械使徒の改装機なのかは不明)



【機械使徒概要】

 アインバール型

 機械神の胸部、副腕、副脚を組み合わせ頭部などを新造し人型に纏めた標準的な設計のもの。


 プルフラス型

 機械神胸部を腰部に配置したもの。上半身は丸ごと新設計できるので過激な作りのものが多い。一番最初のプルフラスは設計が高級過ぎてまともに動かせるものではなかった。


 ダンタリオン型(機械群体レギオンギア

 機械神一号機・アスタロトの設計を取り入れた分離機能を有し百人前後の乗員で常態維持をしながら動かす準機械神型の機体。

 ダンタリオンとアンドロマリウスは通常の炉であったが、それ以降の機体は更なる安定化を考慮して原子炉へと換装されている。


 初号態

 設計段階における完成直後の姿。

 破損が激しい状態で後送されて来た場合、ダンタリオン型へと作り替えられる場合が多いので、最初期の状態はこの様に呼ばれる。

 特に記述が無い場合は一番機・アインバールか五番機・アモンと同一の形状。


 ――◇ ◇ ◇――


【代表的な機械使徒】


 四番機・プルフラス

 ここまでに機械使徒を三機を作ってきた技術蓄積により「もっと攻撃力の高いものを」と、機械神の胸部部品を腰部へと使い上半身は丸ごと新造という、かなり過激な設計により建造されたのが本機である。

 とりあえず完成はしたのだが、あまりにも設計が高級過ぎて誰も乗りこなせず、永らく研究用の機体として放置されていた。しかし機械神胸部部品を腰部に使用する設計自体は使い勝手が良く、後続の機体にも取り入れられている。もちろん人が乗りこなせる程に性能は落とされている。

 そして放置されていたプルフラスもリュウナという化け物じみた身体能力を持つ操士を得ることによりようやく実戦配備されることとなる。

 プルフラス自体はフィーネ台地攻防戦において大破、残骸として残った越谷部と左脚部は黒龍師団地下の部品倉庫に安置されている。


 十八番機・カークリノラース

 機械神九号機・グラシャラヴォラスと形状はほぼ同一の機体であり、変形機構や分離機能は省かれた簡易化が行われ、輸送機としての能力を特化させている。

 カークリノラースの他には十九番機・ゼパル、二十番機・ベレト、二十一番機・ビトルも同型機であり、同形状の機が4機建造されている。

 その汎用性と収容力を発揮して、雲と第参海堡の浮き水輸送航路の空中中継基地、フィーネ台地と黒龍師団本拠地及び第参海堡の要所三点を結ぶ移動中間基地として2機が就役している。他2機は、大規模輸送のための待機と保養・整備に回され、この4機が黒龍師団の移動する要衝を交代ローテーションで担っている。

 十八番機カークリノラースそのものは機械神九号機グラシャラヴォラスがほぼ封印状態になってしまったアレクサンドラに与えられた始祖機であり、機械を操って飛ぶことが大好きな彼女は専用機が変わっても、今日も何処かの空を愛機を駆って何かを運んで飛び続けている。


 四十四番機・プルカロル

 四番機・プルフラスを技術継承として残す為に作られた機体。機体の仕様としては四番機と全くの同一である。

 同型機と呼ばれる場合もあるが、技術の継承を目的とした脚であるので純然たる同型機ではない。


 番外三番機・ダンタリオン

 機械神一号機・アスタロトとほぼ同一仕様の機体であり共通部品も多い機である。

 機械神とは機械神だけで動けるものではない。内部に自動人形が乗り込み常態維持をしなければまともには動けない。機械神とはただ歩くだけでも何処かしら破損する。自動人形無しで無理に動かしたとしたら一回の出撃で何もしなくても大破以上になるだろう。

 ならば自動人形の数を増やせば良いのかというと、それが出来ない。彼女達は機械神が壊れたならば部品を丸ごと新造するだけの技術を持つのに、自分達と同じ物を作ることが不可能なのである。

 機械神は失われたら作り直せば良いが、自動人形は失われたら作り直せない。この矛盾が、同胞を失われることに対して敏感にさせている。

 そんな現状なのだが、自動人形達もただ手をこ招いている訳ではなく、様々な解決手段を模索してきた。

 本機の建造もその一つ。この機は機械使徒でありながら、機体形状は機械神一号機・アスタロトとほぼ同じである。

 アスタロトは最初の機体ということもあって試験的な機構が幾つかあり、もっとも規模の大きなものが機体の分離機構である。鐘塔ほどもある大きな物体を迅速に移動させるために16の小型機に分離できるようにしたのだが、機体強度が低下するという理由で後続の機には取り入れられていないアスタロトだけの独自機構。

 しかして、自動人形の代わりに人間が乗り込んで常態維持を行う試作訓練機として、この複雑な機能が注目された。

 機械神の常態維持の為に自動人形が乗り込んでいる理由としては、高度な修理能力の他に、生身の人間が乗っていれば機体が動く度に壁に叩き付けられ肉塊になるのは必至だから、である。

 ダンタリオンの場合、通常は比較的揺れの少ない分離状態では各機に人が直接乗り込み修理や整備を行い、人型合体時には背部コンテナ内の大操作室に全員が集合し遠隔操作にて各部の常態維持を行う。その際は自動人形を簡素にした修理用人形を有線で操作する。

 また、機械神は通常4基の動力炉で動き、それは胸部、腰部、右肩部、左肩部の四箇所に入れられているのだが、ダンタリオンの場合は16の分離機全てに設置されている。これは訓練機という性質から、機械神が標準で搭載する炉の取り扱いも習熟できるようにという考えと、訓練機としても運用困難となった場合に各機を移動式動力供給施設として転用出来るようにという配慮による。

 結果的に建造にも運用にも手間の掛かった機体になったが、元の機械神に比べればとてつもなく能力の下がった機体であるのは否めない。訓練機の範疇を逸脱することもない。

 しかし、自動人形の代替品を作り出す手がかりを得る切っ掛けが出来ればと建造が決定され、乗員が募集され、習熟訓練が開始される。

 訓練機の範疇を逸脱することもないだろうとされたもの機体が、フィーネ台地攻防戦において重要な役回りをするとは誰が想像しただろうか。

 純然たる同型機としては、番外四番機のアンドロマリウスが建造されている。

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