（注・後続作品のネタバレも含みます）

【火の星】

　惑星改造により生物が住めるようになった星。

　星舟を用いて往来は行われている。

【黒き星の海で稼動するとある機動兵器】

　機体が最大稼働を必要としている事が確認されると機体の設定が変更され機体の冷却が始まる。

　運動の過負荷による機体損傷軽減に加え、中枢制御回路を冷却する為である。特に黒き星の海では、大気圏内の様に放熱ができないので、頭部は冷却触媒を排出する為、空気排出口（エアダクト）が露出する。

　それに伴い、金属剥離効果が起こる。これは機体構造の副産物で、放熱機（ラジエーター）や触媒だけでなく、装甲そのものに放熱を行わせる機構である。

　装甲の最外装が蒸散する様に剥離し機体から熱を奪う際に、機体機動の慣性方向に機体の輪郭と熱量、質量を持つ残像が発生する。この残像は主な材質が金属粒子である為、電波探信儀など感覚器（センサー）類や相手の肉眼を欺瞞する。最大稼働時にあたかも"分身"したかの様に見えるのはその為である。

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