(二)-9
そのゲゲチコリがクーデターを起こすきっかけとなったのが、国内で発見されたダイヤモンド鉱山の存在だった。もともとこのカヘティでは石炭や天然ガス、マンガンが産出されていた。そこへ数年前、北部山間部の地質調査が行われ、石炭のみならずダイヤモンドも多く埋蔵していると発表された。それ以後、諸外国の企業から採掘の申し出があったが、当時の政府は環境問題を理由に拒否していた。
その後陸軍で中将をしていたゲゲチコリがクーデターを起こして政府を転覆、ダイヤモンド鉱山の開発を推し進めると発表した。その際、政府の女性大統領であったタマル・ストルガツキーなど政府閣僚や官僚ら数十人を捕らえて全て処刑してしまった。諸外国から批判を浴びるも、それらを一切無視してゲゲチコリは大統領に就任し、憲法を停止して独裁体制を築いた。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます