第2話
「よし。終わり」
手を払いながら転がっている陽キャの勇者パーティを一瞥しているとピコンとレベルアップした事を示す音が聞こえた。
それから、何も無い空間に映像が浮びがる。
【レベルアップ 12008→12009】
「……あーあ。せっかくの気持ちのいい朝が……とりま、よく効くけどくっそ痛いキズ薬置いとくからな~」
懐からかなり前に買ったキズ薬を取り出してリーダーっぽい人の前に置く。
本当にかなり前だからこれに賞味期限があったら切れてるかもしれないけど。
もう使わないからいらなくてもあげる。
「じゃ、俺は行くからな~。もう絡むなよ~」
たぶん聞こえてないだろうけどそれだけ告げて俺はまた散歩の続きを始めた。
4時の散歩じゃ遅いのかなぁ。これから3時にしよ。
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