スローライフを求めてるチート勇者の1日

佐久山

第1話

青い空。白い雲。涼しい風。

今日はのんびり散歩するにちょうどいい天気だなぁ。


俺の名前はルイ。勇者の1人であり、平凡と平和とスローライフという名のニート生活を求めてる男だ。


「やっぱり早朝の散歩は気持ちいいなぁ」


今は朝の4時。外に出ても人はあまりいない。

コミュ障で陰キャでぼっちの俺からしたら神的な時間。

普通の勇者はパーティとか組んで団体で行動してるのだが先程も言った通り俺は根暗だからぼっちでいる。


「はぁ……空気が気持ちいねぇ。魔王退治とかどうでもよくなってくるよ~」


ま、もう既に今の勇者達は魔王退治よりもいかにレベルを上げれるかの方が重要になってきてる気がするけどな……くっだらね。


軽くため息をつきながらのんびり林の中を歩いていると木の影から数名の人が出てきて俺の前に立ちはだかった。


見た目とメンツからして勇者のパーティだ。


これは面倒くさくなりそうだなぁ……


勇者がぼっちで歩いてるということは鴨がネギ背負って歩いてるのと同じ。


だからーー。


「ーーここに、単独行動してるアホ勇者がいるぜ」

「ーーやっちまうか」


……そうなるよね!

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