第11話 ラーニー王子と密室にて

 何もない部屋に私とラーニー王子が二人きりに。えっと、どういうわけかしら? 部屋のドアが閉められたけど? あれー? 私、どうしよう?

「ポピー? ボクのことをどう思っているの?」ラーニー王子は静かにそう言った。

 え? えっと? 私はラーニー王子のことをよき理解者だと思っているので。

「私はラーニー王子をよき理解者だと思っておりますよ?」私は正直に話した。

「そうか。ボクは貴女のことを好きだ」ラーニー王子がそう言った。

 あれ? そうなの? 私はラーニー王子をよき理解者だと思って、って!? ラーニー王子が私に力ずくで迫ってくる! ちょっと! 怖くて声が出ない。誰か! 助けて!


続く

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