第9話 どうして?

 私は騎士のひとりと楽しく話している。それなのにラーニー王子が私の視線の先に立っている。どうしてかしら? ラーニー王子がこちらをじっと見ている。私は騎士の話を聞きながら考えてみる。うーん、私はラーニー王子と魔法使いルークを残してひとり城の廊下を歩いていた。うーん、そもそも私は魔法使いルークに対してイライラしているので。うーん、あ、きっとラーニー王子はさびしいのね? 私よりひとつ年上のラーニー王子だけど、私、ちょっとキュンキュンしちゃった。あらあら、ラーニー王子は私が居なくてさびしいのね? あらあら。

 私は騎士に話を中断して、視線の先のラーニー王子の元に。するとラーニー王子はまぶしいニコニコ笑顔に戻った。あらあら、やっぱりそうだったのね? うふふ、ラーニー王子ってかわいいなぁ。


続く

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