第4話 夕食

 私はお父様とお母様とで夕食の時間。私、ポピー・フローレスは公爵令嬢。お父様は軍事指揮官でもあり、とても優しい人でもあります。お母様は私のことを考えてくださる。それで私のことを貴族の間ではダメ令嬢。いったい私のどこがダメなのか? うーん。まあ、気にしても仕方ないよね。

 すると、夕食の時間にお父様は私にこう言う。

「ラーニー王子とは、どうなのだ?」

 どうなのだ? と言われましても、ラーニー王子とは友だちみたいなものですし……。

「えっと、ラーニー王子とは友だちとしてお付き合いさせてもらっていますよ」私はそう答えた。

 次はお母様がこう言う。

「ポピー? あなたも17才だから、そろそろ考えてみるのがいいんじゃないかしら?」

 私はその言葉を聞いて、なんだかモヤモヤとしている。確かに私もそういうことを考えていかなければならない年齢。お父様とお母様はきっとこう思っているのだろう。私とラーニー王子のお付き合いについて。でも、ラーニー王子とは友だちみたいなものですし。私はいまいちピンと来なかった。


続く

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