第3話 魔法使いルーク

 今日はそろそろ城から帰りましょうかね。夕陽がまぶしい。私は馬車が来るまで、ラーニー王子と城の前で楽しく話している。うーん、騎士のみなさんが表情があまりよろしくないように見えるけど? まあ、気のせいかしらね?

 馬車が来たのでラーニー王子と騎士のみなさんに挨拶を済ませて馬車に乗る私。ゆっくりと馬車が動き始める。私はラーニーに手を振っている。笑みを浮かべていた私はここでため息をひとつ。うーん、ラーニー王子ってヤンデレ王子って聞くけど、今のところは大丈夫だと思うけどね。私は馬車が走っているなかで夕陽をぼんやりと眺めている。うーん。その時に、道のはしにひとりの男性が立っている。あれ? 確かにルークよね? 魔法使いルーク。ラーニー王子に従う人だったかしら? どうして、そんなところに? 馬車は通りすぎていく。あれ、ルーク、いったいどうしてあんなところにひとり居たのだろうか?

 考えているうちに私は家に到着する。お父様とお母様が迎えてくださる。私は先ほどのルークのことをすっかり忘れていた。


続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る