第2話 他の男性と話していただけ

 私は城の廊下にて他の男性たちと話をしている。騎士のみなさんと楽しく話している私。まあ、私は公爵令嬢ですので、お父様は軍事指揮官ということもあり、騎士のみなさんとは友だちみたいなものですね。私は騎士のみなさんの武勇伝を楽しく聞かせていただいております。

「ポピー? 何を話しているんだい?」笑顔でラーニー王子が近付いてくる。

「あらあら、ラーニー王子。一緒に騎士の武勇伝を聞きませんか?」私は笑みを浮かべてラーニー王子に言った。

 すると、ラーニー王子の表情が怖くなる。騎士のみなさんがどこかへと去ってしまう。うん? ラーニー王子は何かあったのかしら?

「ポピー? ボク以外の男性と仲良くするのは、どうしてかなぁ?」ラーニー王子はいつもの笑顔に戻って私にそう言った。

「え? 楽しいからですよ?」私はいまいち意味がわからずにそう答えた。

 ラーニー王子は笑みを浮かべて私の手をそっと握る。私はラーニー王子の怖い表情の意味を考えてみる。けれども、どうしてラーニー王子がそういう表情になったのかはわからない。うーん? まあ、いいかな?


続く

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