第一部完(15,16話+幕間一あとがき)

◆第一部完


「放課後のタルトタタン~穢れた処女と偽りの神様~」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054954440294


 第一部完です。いや、長い1日でした。濃い1日でした。


 文字数的にもこの時点で45000字と、想定以上に使っちゃってます。


 部門別週間ランキングは153位から155位へと推移しています。



◆15話「Psyche」


 ここに来てアルファベットのサブタイです。プシュケーっていう単語が好きなのですよね。語感も意味も。


 りんごもそうですが、蝶もなかなかにモチーフとしてありきたりでかえって使い方がむずかしいところです。


 そして、ここで知佳の過去の人間関係について触れておくことにしました。そのせいで予定より1話増えてます。


 進学校の女子2人が学校をサボって川原で水切りをしているという図はなかなかに青春だと思うのですが、どうでしょう。しかし、やっぱり会話の内容は不穏ですね。葛城はわかりづらいかもしれませんがヤンデレの気があります。


 前回も書いたように、この辺りは見せ方に悩んだ部分で、何段階かに分けて、知佳がカナたちについていく理由を補強しています。

 いるのですが、やっぱり究極的なところで決定的な理由なんてわからないよなあと、こんな会話をさせているわけです。


 知佳がカナたちに帯同するわけですが、カナの演説に乗っかったのではなく、あくまで今回はカナを運ぶため、という動機なわけですね。


 決定的な選択を先送りにしてるわけですが、友達にあげるべき飴を渡しちゃってるのでメタ的に見るともう友達になったようなものですね。飴があってよかった。ありがとう、ふじのん。



◆16話「これよりさき怪物領域」


 タイトルはマーガレット・ミラーの『これよりさき怪物領域』から。


 第一部最後のエピソードとなります。この後、幕間を挟んで第二部突入です。


 そんなわけで、最後に大きな爆弾を落としてます。


 この展開のために2話からずっと伏線を張ってきたのですが、どうでしょう。詳しい説明は待て次回(17話以降)です。この段階では「本当にいたのかよ」くらいの認識になるでしょう。


 この辺りはけっこう実験的というか、キャラ描写としては変則的なことをやってくことになります。キャラ数が多いので整理するためにあの手この手を使っていくことになります。



◆幕間 一


 やっぱり、知佳にはまだ秘密があるらしい、という内容です。


 少し前に読んだ『TOKYO REDUX』に倣って、鉤括弧を廃した表現をしています。本編とは異質な感じが出したかったのですよね。


 女子トークで恋バナなはずなんですが、出てくるワードは殺伐としています。

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