第一部佳境(13,14話あとがき)
◆一部佳境
「放課後のタルトタタン~穢れた処女と偽りの神様~」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054954440294
第一部もいよいよ佳境といったところ。巫女や処女がどうのという話になっていきます。
なお部門別のランキングは初日の107位から143位、167位と推移しています。思ったより変動激しいです。
トップページにランダム表示される100位以内をキープできるよう立ち回れれば理想なのですけどね。
他の方の連載を追っていると、星が急に増えはじめてきてるところで、放タルはちょっと出遅れてます。
長い話なのでしょうがないのですけど。ミステリですしね。
物語進行的には、ここからがようやく本題といったところです。設定がよくわからない状態をなるたけ引き伸ばして楽しみたかったのですが、いい加減、基本設定を明かしていきます。第二部からが勝負。
◆13話「メイプル・メイデン」
おしゃべりが続きます。一部後半は話してばかりですね。
放タルはガールミーツガールを名乗ってはいるものの、GLではありませんし、百合と呼んでいいかも微妙な作品です。その煮え切らなさに悩んだ結果、生まれたのがこのエピソードとなります。
いかにも「GL」で「百合」な設定を取り入れつつ、それそのものという話ではないということを明示しておきたかったというか。
「まあ、むかしはそういうこともあったかもね」という話です。それはそれでロマンがある気がするのですがどうでしょう? 尤も、百合豚の五條さんが語る内容なので頭からは信用できませんが。
そういう意味で、「メイプル・メイデン」というワードは、我ながらよく思いついたなと思います。
無駄な頭韻と半濁音がいい感じに脱力させてくれるネーミングだと思うのですが、どうでしょう。
ださかっこいい語感がほしかったのですよね。当事者はかっこいいと思ってるかもしれないけど、ちょっと……という距離感が演出したかったんです。
放タルは近現代史――と言うと大げさですが、歴史的事実への言及がちょこちょこあります。パラレルワールドであるものの現実とほとんど変わらない世界としてディテールを補強する意図もありますし、テーマ的に避けては通れない部分だったりもします。
◆14話「処女にしか向かない職業」
タイトルはP・D・ジェイムズの私立探偵小説『女には向かない職業』から。
およそ1週間ぶりにカナが喋ります。ここは書いてて不安でしたね。彼女の話題は出てたものの本人の出番がずっとなかったので。焦らしプレイということでひとつ。
また、ここは現在軸で話が動くとこなので描くのがむずかしかったです。
過去に起こったことを語るのは楽なんですが、現在軸で説得力ある描写を考えるのは骨が折れます。持っていきたい方向がある場合はなおさらです。
「そもそも、放タルはどの程度青春小説なのか」という問題にもぶち当たりました。
というのも、これまでの流れは、ミステリ的に、謎や問題の提示とその解決を主軸としてきたわけです。
ドラマ的な観点から言い換えると、知佳はこれまでちょっとした好奇心や親切心で事件に巻き込まれてきたわけです。
なので、青春小説として話が動くとこをどう描くべきかが自分の中でも定まってなくて苦戦したんですよね。
あくまで好奇心にのみ則った主人公ならいっそ楽だったんですが、実際にはけっこう感情的で保身の欲求もあるのでむずかしいところです。
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