遺灰章「輪廻から逃れること能わず」
遺灰章第1節「輪廻から逃れること能わず」
親愛なるマルグリット・グランチェスター卿へ
あの日から世界終末時計の針は大きく進み、ついに正午まで三時間を切ろうとしています。そんな中、町で相次ぐ神隠しがついに教会でも起きてしまいました。捜索に向かった方々もまた帰って来ることはありません。彼らはいったい何処へ消えてしまったのでしょうか。
先日、町の外からやってきたと語る女性が保護されました。もし彼女の言葉が真実であれば、町の外に繋がる道があるということ。そして、それが失踪された人々の行方でもあると考えています。
私は町の外に出る方法を探しています。希望の道標を見つけ出し、皆さんを救いたいのです。どうか、魔界に向かう方法をご教授ください。たとえ悪魔に魂を売り渡すことになったとしても、消えてしまった皆さんを救うことができるのであれば私は構いません。
ヴァネッサ・シャロン
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます