第4章第X節「天国と地獄の狭間で」












 ────────セツナは彼岸へと辿り着いた。そこは砂浜のようになっていて、波打ち際には赤黒い水が押し寄せている。と、波はあるものを運んできた。流れ着いたのは、死を司る魔剣デスペナルティ。セツナはイヴが持っていたそれを拾い、正面を見る。頭上に輝く黒い太陽の光を照り返す水平線に目を細め、彼女は宣告する。











「私の町を魔界に沈めたヤツが誰だかは知らない。もう地獄に堕ちた以上、そいつを突き止めることもできないけど────ならせめてこの地獄の主だけでも……ぶっ殺してやる」






Fin

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