応援コメント

第57話 住民の反駁・再上申」への応援コメント

  • 村民の内訳をみると、各村ごとに自給自足していたのだな、とわかる職業内訳ですね。傘屋、飴屋、鍋屋がそれぞれ専門店として成立していたとは思えないので、雑貨全般を扱っていたのかな、とか考えちゃいますね。
    これは本当に明治政府が税金を銭納にしたらそれまで保っていた各村の経済バランスが崩れ、銭を稼ぐ術を持たない人々が困窮するのがわかります。
    地主階級が肩代わりしたおかげで辛うじて成り立っていたんですね。

    作者からの返信

    コメント連投いただき感激です。ありがとうございます。

    そうですね、昔はすべて自給自足だったんでしょうね。貨幣経済の浸透と流通の促進がどんどん地方社会を変質させたのは間違いないですね。近代化の波が逆に村の混乱と騒動を助長した面もあります。昔、コカ・コーラの空きビン一個で村に争いが起こり、村の代表の青年が世界の果てまで行って捨ててくるという『ブッシュマン』という名作映画も40年くらい前にありましたね。

    それまで、物納だった年貢会計を金納の税務会計にしたのは、予算案の安定化、定額予算による長期的経済計画の立案と、国家会計の近代化には必要なことだったと思います。いずれにせよ、新システム導入には混乱は必須だし、まして抜本的な大改革には、ある意味、そういう混乱は仕方なかったのでしょうね。

  • こんにちは。
    今のところ村民が押しているようですが、まだまだ役人の横暴が罷り通った明治初期、この先どうなるのかは読めませんね。
    戸籍等の文献に当たると、農村にも意外と農業以外を生業にする家があって、教科書的な理解だけでは時代を見誤るなとよく思います。中世・近世では網野善彦さんの研究なんかが有名ですが、明治に入っての姿はあまり見たことがなかったので、新鮮でした。

    作者からの返信

    久里 琳さん、いつも応援ありがとうございます。

    網野先生をご存知とは嬉しいですね。学生時代はずいぶんお世話になりました。中世の民衆史での業績はピカイチですが、授業となると、もう眠くて眠くてしょうがなかったです。

    私は最後は近代史の方に進んだので、網野先生の講義は飽くまで一般教養程度でした。でも、懐かしい名前に嬉しくなりました。ありがとうございます。