編集済
うーむ。そんな橋だったとは。
この物語は、地名地物が地図を読み上げるように書かれているので、風景もリアルに想い描くことができ、臨床感があるので面白く感心します。
さて、本編について気がついたところですが……
「用語の手引き」によりますと、句点について、まず文の終わりに付ける。となっています。
次に地の文が切れる場合は閉じ括弧の後に句点を付けます。
例 彼は「美しい」と言った。
例 「ここまでやれたことは誇りです」。と言ってついにバットを置いた。
ただし、段落全体、または段落最後の文全体が括弧で括られている場合、段落末の句点は付けません。
逆に文の途中から括弧が始まった場合は段落末でも句点はつけます。
例え 彼は頭を搔きながら「まいった」。
また、――や……のばあいですが、これらの後の 。や 、 についてはニュアンスによってつけてもつけなくてもよいことになっています。
次に! や? についてですが、これらが文末に来たときには句点を付けません。
そしてこの後に別の文が来るときには1字分空けることになっていますが、?や!が文中の語句にかかるときは、1字空けは不要となっています。
例 「しまった! あなた傘もってる?」
例 ほんとうか?と彼は思った。
清十郎さんの文体は、構成がしっかりした骨太な印象を受けます。ですから、ですます調の軟らかな文体であるにも関わらず、安定感があり、読みやすいのはそのせいだと思われます。
ですから、以上の些細な点に気をつけられれば、この作品は伝記物としての一画を飾る作品に成ると思料致します。
ここまで書いていて他にも頼まれている方が居ることを思い出しました。
多分、多くの方が、文章作成についての場を得ず、湧き上がる思いだけで作品を手がけているのだと思いました。
そんなわけで、小説を書いておられる方がよく間違っている作法について、不定期で書いているエッセイ風の拙著、「ヨウの呟き……」で、1話記述することにしました。
よろしければお目通しのほど。
追記
しかしながら上記は新聞社が勝手に定めた、言わば「内規」に近いものであり、なんら拘束されるものではなく、小説作法というものが絶対的に存在しているわけではありません。
現に、私も含めて多くの方が、上記「文の途中から括弧が始まった場合は段落末でも句点はつけます」という説に反してつけていないのが現状です。
要は如何に読者が読みやすく、作者の意図が伝えられるかという事が根底にあれば良いのではないかと勝手に思ってはいるのですが、編集者だった人に聞くところによると、誤字、脱字文法の違いは減点されるとも聞いていますので、まあここは自分の腕を磨く場でもあると思い直している次第であります。
失礼しました。
ここ、わらちゃいかんのでしょうがねええ(笑)。
もうもう、仕方がなく笑い転げました。
1尺=約30㎝とか、注釈があるのもいいです。
そして赤雪様のコメントも、水ぎわの役に立ちました。
なるほど!です!
作者からの返信
ありがとうございます。少年たちの活躍の場ですから、どうぞ遠慮なく笑って、彼らの活躍を応援してください。
赤雪さんのアドバイスのおかげで、段落空け、セリフ中の句読点、ルビ付けなど、全部、ありがたく活用させていただきました。ほんとに助かります。