第500話 応援

「うおっ…」


ギルドの訓練所から出ると、ギルド内かなりの人が集まっていた。しかし、先に行っていたソフィを避けるように道ができていた。俺はソフィの後に続いてその道を通った。


「がんばれ…」

「お前達にかかっている!」

「街を頼む…!」


そして、道を通っている時にそんな声が周りから聞こえてきた。


「わっ!」


少し頭に?を浮かべながらギルドを出ると、そこはギルド内の時よりも多くの人が集まっていた。


「いや…すまん。俺達はサポートで戦わないってことが聞かれていたみたいでこうなってしまったんだ」


どうやら、みんな出ていく中で俺達が出ていかないことを不思議に思っていた人がいて、聞き耳を立てていたそうだ。その人が拡散してこうなってしまったらしい。


「まあ、ゼロス達の対校戦での勇者をも圧倒する力を映像として見ていた者が多かったから応援されているんだ。だったら訓練所に居た時からゼロス達が居ることに気が付いて欲しかったぜ。そうすれば、俺達が変に演説する必要もなかって話だ」


ウォレスさんの言ったことを証明するかのように、ギルドの外では冒険者では無い市民達も集まって応援をしてくれている。

確か、対校戦での試合は魔導具を使って映像で見られるんだったな。



「この応援はゼロス達が頑張って活躍してから得られたものだよ。だから胸を張って自信を持っていいよ」


つい、身に余るものと思って萎縮してしまっていたのをティラさんに見抜かれた。

でも、前世ではこんなに多くの人に頼られるなんて有り得なかった。


「ここに長くいると、さらに人が寄ってくるから早く馬車に乗っていくぞ」


「そうだね」


ウォレスに即されて俺はソフィ達が先に乗っていた馬車に乗り込んだ。ちなみに、ウォレスさん達は隣の違う馬車に乗った。


「おい!馬車が出るぞ!道を開けろ!」

「お前達!早くどけ!邪魔になってるだろ!」


外では有志によるそんな声が聞こえてきた。そのおかげか、人集りができていたというのに、すぐに馬車は出発した。


「ベヒモスを倒してくれ!」

「お家を守ってください!」


老若男女を問わないそんな声が馬車の外から多く聞こえてくる。


「…やっぱり俺は霹靂神でダメだった時は迷いなく使う」


「……」


俺は隣に居るソフィだけに聞こえるようにそう言ったが、ソフィには無視されてしまった。


「あ、ベヒモスから逃げてくる魔物に遭遇しないために少し遠回りで行くからベヒモスが居る場所に着くのは昼前くらいになるそうだぞ」


「了解」


俺とソフィよりも早く来ていたベクア達はギルド長からそう言われたらしい。


(ステータス)


まだ時間もあるが、もうばっちり目が覚めているため、仮眠もできなさそうだからステータスを自分にだけ見えるように開いた。



【名前】 ゼロス・アドルフォ

【種族】  雷獣魔精人王 

【年齢】  14  (1UP)

【レベル】 56  


【HP】   11867/11867 

【MP】   11867/11867 


【攻撃】  5892  

【防御】  3936  

【敏捷】  6887  

【魔攻】  5892  

【魔防】  3936  

【知力】  3953  


【スキル】

・算術Lv.6・礼儀作法Lv.3・槍術Lv.1(New)

・斧術Lv.1(New)・刀術Lv.1(New)

・鎌術Lv.1(New)・棒術Lv.1(New)・騎乗Lv.1

・解体Lv.3・投擲Lv.3・隠密Lv.9・忍び足Lv.6

・夜目Lv.9・殺気Lv.7・挑発Lv.5

・思考加速Lv.1(New)・高速読書Lv.1(New)

・高速知覚Lv.1(New)・火魔法Lv.6

・風魔法Lv.5・水魔法Lv.4・土魔法Lv.2

・回復魔法Lv.MAX・詠唱省略Lv.5・無詠唱Lv.5

・火耐性Lv.5・風耐性Lv.4・水耐性Lv.9(1UP)

・土耐性Lv.4・氷耐性Lv.8・打撃強耐性Lv.3

・斬撃耐性Lv.7・刺突耐性Lv.4・爆発耐性Lv.3


【ユニークスキル】

・危機高速感知Lv.8(1UP)・剣法Lv.8(1UP)

・武法Lv.7(1UP)・魔力纏Lv.3(New)

・読心法Lv.4(1UP)・氷魔法Lv.5・光魔法Lv.3

・無属性魔法Lv.1(New)

・精霊使いLv.8(2UP)・精霊化Lv.7(2UP)

・悪魔魔法Lv.6(1UP)・悪魔化Lv.7・獣化Lv.9

・雷電魔法Lv.8・魔力高速操作Lv.6(1UP)

・魔力高速感知Lv.7(3UP)・雷吸引Lv.4(1UP)

・雷詠唱無効Lv.4・完全偽装Lv.3(1UP)

・エンチャント・ダブルエンチャント

・トリプルエンチャント

・クアドラプルエンチャント

・ハーフエンチャント・魔力斬りLv.4・雷縮Lv.6

・多重思考Lv.7(1UP)


【エクストラスキル】

・【称号】収集・神速反射Lv.5(1UP)・神雷Lv.2



【選択称号】(75/75)

・転生者

・早熟

・晩熟

・獣鎧

・元神童

・下剋上

・双流(New)

・武芸十八般(New)

・避雷針

・九死一生

・一騎当千

・百戦錬磨

・前代未聞

・霹靂神

・霹靂閃電

・電光石火

・疾風迅雷

・紫電清霜

・電光雷光

・翠色冷光

・紫電一閃

・雷轟雷撃

・雷霆万鈞

・雷騰雲奔

・電光雷轟

・魑魅魍魎

・妖怪変化

・不撓不屈

・以心伝心

・不眠不休

・縦横無尽

・一撃必殺

・純一無雑(New)

・奇想天外(New)

・空前絶後(New)

・速読速覚(New)

・俯瞰の目

・希少魔法使用者

・複合魔法

・合体魔法

・最上位精霊使い

・精霊に愛されている者

・精霊をその身に宿す者

・精霊を2人その身に宿す者

・獣と人間の狭間

・憑かれた者

・半悪魔

・三属の王使い

・王の支配者

・勇者の超越者

・真なる勇者

・救済者

・海の漢

・三度目の正直

・シスコン

・シスコンを超えし者

・へたれ

・ヌシ釣り

・オーバーキル(New)

・ゴブリンキラー

・ウルフキラー

・虫の天敵

・オークの天敵

・魔族キラー

・ドラゴンスレイヤー

・魔王に目をつけられた者[ロック(呪)]

・魔王の伴侶(仮)[ロック(呪)]

・海王の討伐者

・最高位魔物の討伐者

・雷の種族

・新たなる種族

・複数の種族を併せ持つ者

・神スキル取得者

・神スキル複数取得者

・天使


【除外称号】

・死亡フラグ一級建築士

・釣り職人

・深層に到達した者




新しい称号の純一無雑は無属性魔法と魔力纏などの属性を込めない魔力だけを使うスキルの効果や威力をあげる効果がある。

また、奇想天外は誰にも思いつかないようなことが思い付きやすくなったり、出来やすくなる効果で、空前絶後の称号は誰も取得していないスキルを取得しやすくなる効果がある。

そして、速読速覚は読んで字のごとく、速く読めて、速く覚えられるようになる効果がある。


精霊界での特訓の効果か、精霊使いと精霊化のスキルレベルが上がっていたのが良かった。その他にも色々なスキルを取得したり、スキルレベルが上がったりしている。だが、ベヒモスを相手にすると考えると少し心許ない気もする。同じSSSランクのリヴァイアサンにはほとんど1人で勝てたが、最後以外は俺に有利な水上で戦っていたからな。

とは言っても、今更レベルを急激に上げる方法なんて無い。今あるものを使って全力で戦うしかない。

俺は霹靂神と神雷Lv.1以外でどうやってベヒモスにダメージを与えられるかを考えていた。




ドシンっ!ドシンっ!ドシンっ!


ステータスを見ながら考えていると数時間が経過し、歩いているベヒモスのものであろう地響きのような音が聞こえてきた。

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