第45話 買い物
「ウォレスさん!おはようございます!」
「おう、おはよう」
家でのんびりしていると5日後なんて早く来た。5日間はソフィと模擬戦のようなものをしたり、ウォレスさん達との模擬戦の反省会などをやっていた。あれ?これは家でのんびりしているうちに入るのか?
「よし!じゃあゼロス、行こうか」
「え?でも……」
「いいからいいから」
集合したのに俺はウォレスさんとガードナーさんに連れられていき、女性組はその場に残った。
「男と女で必要なものも違ってくるもんさ」
「ほー…」
確かに女性の方が必要な物は多いだろう。
「ゼロスはマジックポーチ持っているか?」
「持ってます」
マジックポーチとは騎士団長がオークを入れた時に使った袋だ。魔物を狩る時に便利だったのでそれは俺とソフィ分の2つ買ってある。
「容量はどのくらいだ?」
「5メートル立方です」
「なら問題ないな!」
そこから色々な店を案内してもらってテントや火を起こす魔道具なんかを買った。ちなみに魔道具とは魔石を電池代わりに入れて使う電化製品に似たようなものだ。ただ高価な魔道具になったりすると魔物に攻撃できる戦闘用のものなんかもある。
「あとお前の武器って安物か?」
「まぁ…高くは無いですね…」
高価な武器を買おうとは思わなかった。1回値段が高く、斬れ味の良さそうなものを買おうとした時にソフィにそれ、なまくらですよ?と言われて以来あまり高価なのは買おうとしない。その剣が本当になまくらだったかどうかは分からないがそう言われてから怖くなってしまった。
「Cランクになる頃には予備の剣も必要になる場合もあるから買っておいて損は無いからな?」
「わかりました」
どこかに2本セットの伝説の剣が岩とかに刺さってないかな?それなら買わなくて済むし性能も良さそうなので助かるのだが…。
「そういえばウォレスさん達のランクはいくつなんですか?」
「俺たちはAランクだ」
「おお!」
「そしてもうすぐSランクになるぞ!」
「おおお!」
BランクかAランクかと思ってはいたがもうすぐSランクとは想像していなかった。
そしてそこからは日持ちが良くて軽く食べれるものなんかを買ったり、美味しい店やぼったくりの店などを教えてもらいながら街をぶらぶらした。
そうすると夕方になったので朝の集合場所でもあったギルド前に移動した。
「女性組はまだみたいだな…」
「そうですね…」
「なら訓練所で軽く模擬戦するか?」
「お願いします!」
そして1時間弱ほどウォレスさんとガードナーさんに模擬戦をしてもらった。模擬戦中に剣術と攻撃の上手な受け流し方を教えてもらっていた。
「やっぱりここにいた!」
「うおっ!」
相変わらず急に現れたティラさんに驚かされてしまった。
「みんなもう来たよー!」
「おう!今行く」
女性組も到着したようなので模擬戦を切り上げてギルド前に移動する。
「ティラさんに驚かないんですか?」
ティラさんが急に現れてもウォレスさんやガードナーさんは特に驚きもしていなかったのが気になって質問した。
「「もう慣れた」」
まぁ急に現れるといっても何百回もやられるとさすがに慣れてくるのか…。
「暗くなったし解散しようか」
「「「はい」」」
「じゃあまたな!」
「今日はありがとうございました!」
そして前と同じようにシャナを送ってから家に向かった。
「何を買ったの?」
「調理道具とかですね」
「そうなんだ」
調理道具を俺は買っていないのでウォレスさん達は事前に買うものを分担してくれていたのかな?
そして調理道具だけでそんなに時間がかかるとは思えないので、調理道具とかのとかの部分が気になるがソフィが聞くなと言っている気がするので聞かないでおこう。
そして明日はついに合格発表だ!ソフィとシャナに点数勝ててるかな?
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