第37話 買い食い

「お待たせ…」


「大丈夫だよ」


ソフィが来てから15分くらいでシャナも来た。


「2人とも…的で遊んだ?」


「なんで?」


「3つ不規則に動いてた…」


「なんでみんな規則性がわかるの…」


俺だけ規則性が分からなかったみたいだ。可能ならもう1回魔法部門の試験をやりたい。


「…だからもう2つ同じようにしてきた」


「シャナもか…」


俺だけ1つしか壊せていない…やはり魔法部門はもう1回やりたい。


「これからどうするの?」


しかし魔法部門はもうできないのでこれからどうするかを決める。シャナを待ったはいいが何をするかは全く決めていない。


「それなら食べ歩きをしながら冒険者ギルドに登録しましょう」


「おお!」


冒険者ギルドは12歳から登録できる。なのでもう登録はできたがシャナを除け者にすると首に鎖をつけられそうなので待っていた。


「あれ?2人で決めてたの?」


「はい」


(こくっ)


「2人仲良かったっけ?」


2人が直接話しているのを見たことがない。


「はい。手紙のやり取りはしていましたよ」


(こくんっ)


「そうなの!?」


初耳なんですけど…なんか俺だけハブられてた…?


「お腹も空いたので早くいきましょう」


「はーい…」


若干ハブられたことに落ち込んでいたがソフィに急かされて歩き始めた。


「うまそっ!2人も食べる?」


「お願いします」


(こくっ)


「ほーい」


2人もいるかを尋ねるといるとの事だったので買いに行った。


「おっちゃん!そのオークの串焼き3本頂戴!」


「おっ!まいどっ!後ろの可愛い2人は連れかい?」


「そうだよ」


「可愛い2人に免じて2本サービスで銅貨3枚だ!」


「ありがとう!銅貨3枚!」


「また来いよ!」


「ほいっ!」


この世界でのお金は銅貨、銀貨、金貨、黒貸の4種類がある。日本円で換算すると大体銅貨=100円、銀貨=1万円、金貨=100万円、黒貨=1億円となっている。そして当たり前のように俺へのサービスはなかった。


「2人ともおまけ貰えたけど食べる?」


「いえ。色んな種類を食べたいのでゼロ兄様が食べていいですよ」


「ソフィアと同じく…」


「ありがとう」


確かに周りは屋台が大量にある。色んなものを食べたいなら1つのものを多く食べるのはダメだろう。そのため5本中3本を俺が食べることになった。


「じゃあ次はどれ食べる?」


「あれ…」


「あの汁物?」


(こくっ)


「ソフィもいる?」


「はい」


「じゃあ買ってくるー」


そして色々買い食いしながら冒険者ギルドに向かっていった。


「別にいいんだけどさ…さっきから俺がお金払ってばっかりじゃない…?」


「ごちそうさまです」


「ありがと…」


「どういたしまして…」


何故か毎回俺が買いに行っていた。まぁ…2人合わせても俺の方が食べてるし別にお金にも困っている訳では無い。ソフィと魔物を狩って金貨3枚位はゆうに稼いでいる。


「あっシャナは武器とか防具は買った?」


(ふるふるっ)


「じゃあ今度一緒に買いに行く?」


(こくこくっ)


「私はどうしましょうか?」


「一緒に来なさいよ。というかもう俺とソフィは一緒に行く予定だったでしょ」


「そうでしたね」


武器と防具もこの3人で買いに行くことが決まった。できればウォレスさん達にどういったものが必要かを聞きたいのでどこかで会えないかな?


「おっ!ついた!」


そして冒険者ギルドについたので3人で冒険者ギルドに入っていった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る