第41話 夢のなか 8/22(土)
今日は二本投稿。こちら2/2です。
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昨夜は温泉に浸かって、夕飯の用意も片付けもなくそのまま寝られたので気分爽快で起床できた。
今日でここを発つので、冷蔵庫の中身を全て片付けなくてはならない。
朝飯と昼飯。
冷蔵庫の残りは肉ばっかり。
なんでこんなに肉ばかり買っているんだよって、お義姉さんがBBQのとき無茶苦茶買ったんだった。
やっぱり買い過ぎだったんじゃん。
なんで自宅に持って帰らないんだよ……とほほ。
そのせいで朝からちょっと贅沢なお肉を使った牛丼と肉野菜炒めの山盛り。
味噌汁は、コチラも肉の入った豚汁とお肉尽くし……お腹は丈夫なので朝からでもどんとこいですけど、流石にこれは……ね?
「お兄ちゃん、おかわりもあるから、絶対におかわりしてね。牛丼だけじゃなくて、豚汁もね」
「無壱くん、私は料理の味見でお腹いっぱいなので、私の分も食べていいですからね? 食べていいですよ?」
何故二回言う?
ふとテーブルの向こうをみると、雅義が日向に食べさせてもらっている。
いいや。あれはあ~んなんて甘いやつじゃなくて、無理やり食べさせるフォアグラ方式だな。
新と直克は被害に合わないように静かに黙々と食べている。
一方で水琴はガツガツ良く食べていらっしゃる。お腹空いていたんだね。もっと沢山お食べ。お昼もたっぷりお食べ。
身の回りの物をバックにしまったら、布団を庭に出して干す。シーツも全部布団から引き剥がして洗濯だ。
まだ早い時間だし、今日は快晴。
オジサンが迎えに来るまでにすっかり乾いているだろうし、布団もフカフカになっているはず。
家の中に取り込んで置いておけば、後でお義姉さんが片付けてくれることになっている。ありがとございます。
家中各箇所に散らばり、掃除もしっかりやる。この前スズカと俺とでだいぶ掃除はしておいたので、ざっとやるだけでも相当きれいになるはず。
掃除をしていると、義妹さんと双子ちゃんもやってきたので、お昼はちゃんと片付けられそうだ。
先日スズカ、俺、双海で食べた焼きそばは小袋入り。今、冷蔵庫に鎮座されておりますのは1Kgの大袋入り焼きそば。
何故買う? たまにスーパーで見かけたことがあるサイズだが業者以外で誰が買うのかと思ったら、買うのはお義姉さんのような人だった。
焼きそばってソバだけ食うのではないので、ボリュームが肉と野菜でマシマシするよね……
そこに助っ人登場だもん。しかも義妹さんの旦那様まで来てくれた。
張り切って冷蔵庫の中身全部入れ焼きそば作りましょう。
では、俺以外の方々よろしくお願いします。
「1回で作れない~ 何回作ればいいのぉ~ 疲れるよ~ お兄ちゃん、フライパン振るだけでいいから変わって!」
俺と雅義が代わる代わるフライパンを振る。
新と直克は双子ちゃんが来たから、ソッチのお相手をしている。
「水琴……彼奴等が幼女と遊んでいる姿動画で撮っておけよ。夏休み明け教室で鑑賞会だ」
「OK! マーちゃんが怖いけど、楽しそうだね。撮ってくるね~」
雅義が水琴に指示して動画撮影に向かってしまった。
「おい、雅義。人手が更に減って余計辛いんだが?」
「あああああ、しまったぁ~」
夏祭りの屋台でしか見ないような量の焼きそばが出来上がった。
みんなで美味しくいただきました。
労働の後の食事は美味しいね。
なんか違うような気がするけど気にしない。
14時過ぎオジサンは本当にマイクロバスを運転して迎えに来てくれた。
「お迎えありがとうございます」
「いやいや良いんだよ。家も使ってもらえるほうが嬉しいだろうからな。沢山遊んだかい?」
「はい!」(みんな)
…………
……
「本当に休憩なしで出発して大丈夫なのですか?」
「おう、東京から大阪までほぼノンストップで行くこともしょっちゅうだからな、この程度の距離は何でもないさ」
「ではお願いします」
「義妹さん、旦那様、瑞江ちゃんに孝江ちゃんもありがとうございました。お義姉さんにも宜しくお伝えください」
残念ながらお義姉さんは今日がお仕事で来られなかった。今度なにかの機会があったら御礼の品でも送っておこう。
「じゃ、出発するぞ」
「みんなばいば~い!」
双子ちゃんが大きく手を振って送ってくれる。
今年も良い夏休みを過ごせた。あと残りの10日弱の夏休み中にはできればプールにスズカと行きたい。今の所その予定はないけれど。
スズカの水着姿……えへへ。おっといけない、いけない。不埒な考えはよろしくない……けれど見たいな。
そういえばスズカんちでBBQというのもあった。お義姉さんほど豪快ではないだろうけど光枝さんも派手にやらかしそう。
まあ、いろいろやりたいこともあるけど、スズカとイチャイチャできればそれでいいや。
学校が始まったら、別々の学校に通うが故なかなか会うチャンスがないんだよな。悲しみ~
文化祭も修学旅行も別々なんて、なんと寂しいことだろう。
一緒の学校に通えている雅義がちょっと羨ましくなった。いやかなり羨ましい。
そうだ。バイトの時間を調整して、放課後スズカと逢える時間を増やそう。
あ、でも俺だけが先走ってスズカの予定を狂わせたり、束縛したりしてはいけないな。
そこはちゃんと話し合って決めよう……
「お兄ちゃん、車が動き出したら直ぐ寝ちゃったけど、お義姉ちゃんに寄りかかってすごく幸せそうな顔して寝ているね」
「アハ。たまにエッチそうな顔しているときは何の夢見ているんだろうね」
「お兄ちゃんのことだから、本棚のアレなこと夢見ているんじゃないかな?」
「アレって? 官能小説? え~ そうかなぁ~ って。双海ちゃんはまだアレを読むのは早すぎですよ」
「あ、やべ……お兄ちゃんと親には内緒にして!」
「はいはい」
「お義姉ちゃんもあの小説の内容をしているんだね……ってことは?」
「うぐっ……無壱くんには内緒でよろしく」
「「ふふふ」」
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