Delaying

Onfreound

 

震える手は何も掴めず

頭に流れる血の音が聞こえる

このまま死ぬかと心に問う

このまま生きると分かっているから


あの日誰より輝いた彼奴

今では無縁無関係

きっと僕よりは、そう言い逃げるの

自分より上は見たくないから


謙虚や我慢は普遍的な美で

底辺に我儘な僕がいるので

逆三角の社会カーストで

結局僕は逆立ちで眺めて


エゴを棄てる奴隷の集いで

共に踊るのは馬鹿の生き方で

オンリーワンを主張するので

誰の世界にも入れられないので


気にすることさえなかった彼奴

今でも無縁無関係

もしや僕より、とさえ思えず

自分の世界に人はいないから


冷え込む朝に凍る指先

頭痛でも身体は起き上がる

やっぱり奴隷のように生きてる

このまま死ぬと分かっているから

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Delaying Onfreound @LieWound

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説

Othersellation

★3 詩・童話・その他 完結済 1話