第41話 オリンピック 始まったんだから楽しもう!


「はーい、皆さん。おはようございます」


「おはようございます」


「いよいよ、始まったわね」


「え ? 中国でクーデターでも ? 」


「テメェ!判ってて言ってんな。オリンピックよ、オリンピック!」


「始まりましたね」


「国内やヨウツベで未だにウダウダ言ってる人達も居るけど。始まったんだから楽しまなきゃ!」


「そうですね。貴女は何を観てるのですか」


「うーん、時間の関係で柔道が多いかな。やっぱり一流のアスリート達の真剣勝負は手に汗握るわ!」


「日本勢も頑張っていますからね」


「うーん、それも嬉しいけどアタシは3位決定戦も好き」


「そうなんですか」


「誰が言ってたか忘れたんだけど銀メダルは敗者が貰うものでしょ ? 」


「それは、そうなりますね」


「でも銅メダルは勝たなきゃ貰えないんだから。外国の選手が勝って銅メダルを獲って泣いてるのを観るとジーンとしちゃう」


「そうですね」


「勿論、決勝戦に出るのもスゴイ事だけどね。アタシは初日の男子60キロ級の決勝がとても良かった!」


「どんな試合でしたっけ」


「台湾の楊選手と日本の高藤選手の決勝戦よ」


「ああ、そうでしたね」


「結果としては楊選手が指導3の反則負けって言うアタシとしてはちょっと釈然としないものだったけど。それでも楊選手は常に紳士的な振る舞いだったし、試合後に高藤選手が楊選手の手を掲げたのは感動した!やっぱりスポーツって良いな、って思ったわ」


「スポーツマンシップを持っている人達は清々しいですね」


「そうなのよ。後、アタシは観てないけど開会式では台湾が中国より先に入場したのも良かったと思う。ちょっと政治色入っちゃうけど」


「なるほど」


「後はスケートボードで13歳の日本の女の子が金メダル獲ったでしょ」


「そうですね」


「アタシはヨウツベの動画で観たんだけど。ハッキリ言ってアタシには技の難易度とかはサッパリ判らない。でも、スゴイ事やってるなっていうのは判る」


「これからはスポーツも多様化して行くんでしょうね」


「そうなって行くと思うわ」


「ところで」


「何よ ? 」


「貴女はどこのテレビ局を観てるのですか ? 」


「NHKよ。他に選択肢が無いからしょーがない。受信料ぼったくってるし。民放なんて絶対に観ないわよ。特に朝〇系とかT〇S系は」


「だーっ。具体例を出さない」


「何言ってんのよ!散々オリンピック反対って扇動したくせに。決定してからもネガティブキャンペーンやりやがって。これは特定議員や活動家の人達にも言える事だけど。ふざけんな!」


「冷静にお願いします」


「ついでに言わせて貰うと無観客にも納得いかない」


「それはコロナで」


「だけど国立競技場のすぐ近くの神宮球場では1万人くらいの観客入れてやってたじゃない。横浜スタジアムだって。」


「それはそうですが」


「アタシは選手の人達の気持ちを言ってるの。例えわずかであっても観客が居るのと居ないのではモチベが違ってくると思う。勿論、外国から沢山の人を入国させる訳にはいかないから仕方のない措置だったとは思うけど」


「難しいですね」


「これを読んで下さってる人の中にもオリンピック反対派の人はいらっしゃると思います。これはあくまでもアタシ個人の見解です。不快に思われた方には謝罪致します。ごめんなさい」


「申し訳ありませんでした」






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