第40話 閲覧注意 差別について考える
「皆さん、おはようございます」
「おはようございます」
「今日はちょっとマジメなお話になります」
「そうですね」
「このような話が苦手な方は読まない方が良いと思います」
「そうなりますね」
「これはアタシの個人としての見解です。アタシは特定の団体に所属していたり忖度をしている訳でもありません。ただの一般人です。これを読んで不快に思われる方がいらっしゃいましたらお詫び致します」
「このような事を踏まえて、お読み下さい」
「それでは。数日前にサッカーのFCバルセロナの選手の人が2人。日本人を侮辱するような動画をネットで流して問題になったわよね。フランス国籍の」
「私も観ました」
「ヨウツベでフランス人の方が、2人が何を話しているのか訳して下さっているけど」
「私が観たのはそれです」
「訳して下さったのは日本在住のフランス人の方なんだけど。その方も怒っていたわ。これはヒドイって」
「ジョークでは済まされない、って仰ってましたね」
「当たり前よ!自分達がゲームをしたいからってホテルの日本人のスタッフを呼んで。それをわざわざスマホで撮影して日本人を侮辱するような事を言ってるんだから!」
「2人を擁護するような方もいらっしゃいましたが」
「何、言ってんのよ!あれは明らかな人種差別よ!」
「世界中の世論も、大体はそう捉えていましたね」
「・・・アタシは怒りよりも悲しかった」
「そうなんですね」
「2人が笑いながら差別的言動をしてる。・・・悲しいと言うか寒気がした。この人達は普段から、こういう事をしてるんだなって」
「彼らには差別と言う概念は無く、悪ふざけとして日常的に行っていたのかも知れませんね」
「そっちの方が悪質よ。差別と言う概念が無いなんて。アタシは他人の心の中にまで踏み込もうとは思わない」
「と、言いますと」
「他人が心の中で何を思っているのか。そんな内面にまで干渉をすべきじゃ無い。でも社会的な地位を持っている人達は自分の言動には責任を持つべきだと思う。今回の動画にしても、これを観た人達がどう思うのか ? そこまで考えるべきだと思うわ」
「仰る通りです」
「そして、これは社会的な地位を持っている人達だけじゃ無い。アタシ達のような一般人にも言える事よ。これはリアルでもネットでも同じ。自分の言動を相手がどう思うのか ? 誰かを傷つけていないか ? 誰かを不快にさせていないか ? これはネットの方が問題は多いと思う」
「何か具体例でもあるんですか ? 」
「うーん。アタシは以前はツイッターをやってたけど疲れたから止めたわ。アタシの場合は、それほどヒドイ侮辱発言は無かったけど。でもネットではヒドイ誹謗中傷もあるみたい。キモオタとかニートとか。アタシは良く知らないけど2ちゃんねるとか言う所ではもっとヒドイ言葉もあるみたい。ツイッターに話を戻すと自殺した芸能人の方もいらっしゃるし」
「・・・そうでしたね」
「ネットでは自分の素性は明かされないから何を書いても構わない、って言う人もいるみたい。勿論、ごく一部の人だと思うけど。アタシだって人の事は言えないわ。アタシが気付いていないだけで誰かに不快な思いをさせてしまっているかも知れない。今回も、ここまで読んで不快に感じてる人もいるかも知れない」
「うーん」
「話が脱線したから元に戻すわね。アメリカでは昨年くらいからアジア系の人への差別や暴行が増えてるみたいなの」
「何か理由でもあるんですかね ? 」
「うーん。中国人がコロナウィルスをばら撒いた、って言う噂みたいのが広まってるらしいけど。後、BLMって知ってる ? 」
「聞いた事はあるような」
「ブラック・ライブズ・マター、の略よ。黒人の人達が人種差別を訴える運動なんだけど。これは最初に発生したのは2013年だけど昨年からちょっと変なのよね」
「と、言いますと」
「集団で暴徒化して街を破壊したり商店から略奪したりしてるの。それを今のバイデン・ハリス政権は放置してるみたいなの。ハリスはこれを支援したりしてるし。ま、陰謀論になっちゃうけど」
「トランプ氏に勝つ為に利用したと ? 」
「だから、陰謀論だって言ったでしょ。でも、こう言う人種差別を利用しようとしている人達が本当に居るとしたらやりきれない気持ちになるわ」
「それは・・・その通りですね」
「アタシは人間と言う生物が存続してる限り差別が無くなる事は無いと思う。悲しいけど」
「それは少し悲観的に考え過ぎでは」
「そうかしら。単一民族国家である日本でも差別のようなものはあるじゃない」
「具体例を言いますと」
「容姿、学歴、収入、現在のその人の生活、差別と言うのは言い過ぎだと思うけどそれで区別をしている人達も居ると思う。その人の人格とか人間性とは関係なく。それは学校や会社など大きな組織ほど顕著になるように思う」
「どうして、そのような事が起こるのでしょうか」
「これはアタシの個人的な見解だけど、人は自分と誰かを比べるのが好きだから。人と比べて自分の優位性を保ちたいんじゃないかしら ? あの人よりも私の方がマシな人生を送ってるって安心したい。勿論、全ての人がそうでは無いけど」
「うーむ」
「結局、とりとめの無い内容になってしまって申し訳ありませんでした。アタシ自身も勉強不足と言うか語彙力が足りなくてすみませんでした。こんなアタシの文章を最後まで読んで下さって本当にありがうございました」
「ありがうございました」
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