第37話 暑い日は素麺!



「はーい。皆さん、こんばんは」


「こんばんは」


「あー、今週は暑かったぁ」


「季節の上では夏ですからね」


「急に暑くなったわよね」


「まだ身体が暑さに慣れてないですからね」


「でも、まだ梅雨明けはしてないのよね ? 」


「うーん、地方によって違うのでは」


「極端すぎなのよ!梅雨入りしたと思ったら全然降らないし」


「そうですね」


「それで降る時はドカッと降る。アタシは天に言いたい」


「何をですか ? 」


「もっと均等に降れ!」


「またムチャ振り」


「空気、読まんかい!」


「あの、誰に言ってると ? 」


「天よ!」


「天に唾する、とは正にこの事ですね」


「テメェ!人が暑さでイライラしてる時に!天誅!」


「ぐはっ」


「うーん、少しはスッキリしたかな ? 」


「・・ストレス発散で殴るのは止めて下さい」


「あら、アタシとした事が。ごめんあそばせ」


「全く反省してませんよね ? 」


「まー、暑い時は素麺よね」


「また、いきなり話題を変える」


「ま、今の我が家の夕食はアタシが作ってるから。楽と言えば楽なんだけど」


「麺をゆでるだけですからね」


「後は具を作るだけだし」


「刻みネギですか」


「何、言ってんの。炒り卵と肉団子と天かすも入れるわよ」


「ええっ!」


「何、ビックリしてんのよ」


「私の家では刻みネギと海苔くらいでしたよ」


「はあ ? アンタの家は隠れキリシタンの里なの ? 」


「いえ」


「はっ!世界征服を企む悪の秘密結社ね!」


「あの」


「嫌!近寄らないで!」


「このネタ、かなり前にやってます」


「あら ? そうだっけ ? 」


「えーと、卵かけご飯の時にやってます」


「フン!アタシは過去は振り返らない女なのよ!」


「また、そうやってごまかす」


「うっさいわ!具が沢山あった方が美味しいでしょ!」


「そんなものですかね」


「そんなもんよ。ちなみに素麺に色々な具を入れるのに地域性はあるのかしら ? 」


「うーん、卵かけご飯と同じだと思いますけど」


「つまり、地域に関係なく各家庭によって違うと」


「だと思います」


「アタシの私見だけど、関西圏は具を沢山入れる気がする」


「うーん、イメージとしてはそんな感じもしますけど」


「ま、良いわ。それぞれの食べ方で美味しく食べれば良いのよ」


「その通りですね」


「しかし、これから夏本番が思いやられるわ」


「今年も猛暑みたいですからね」


「そうなのよ。熱中症にも気をつけないとね」


「こまめな水分補給ですね」


「塩分もね。アタシはスポーツ飲料を飲んでるけど」


「それが1番、確実ですね」


「さーてと。そろそろ夕食の準備をしないと」


「やはり、素麺ですか」


「いーえ。今日はそんなに暑く無かったから別のもの」


「タイトルと違うやんけぇぇぇ」





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