第38話 これでお終い❔
「はーい、皆さん。こんばんはぁ」
「こんばんは」
「って、呑気に挨拶してる場合じゃないのよ!」
「どうかされたんですか ? 」
「え ? アンタ何も聞かされて無いの ? 」
「何をですか ? 」
「ふーん。そう来たか」
「何の話ですか ? 」
「え ? あら、何でも無いわよ。おほほほほ」
「・・・怪しい」
「な、何を言っておいでだい」
「私に何か隠してますね」
「あっ、大変!暴れ馬よ!」
「いつの時代ですか」
「天気晴朗なれど波高し。こりゃ、大変だ!」
「さっきから何を訳の判らない事を」
「あー!壇ノ浦で源氏と平氏が!」
「うりゃ」
「っと!何て素早いチョークスリーパー!」
「さあ、吐きなさい」
「ストップ!ストーップ!」
「喋りますか ? 」
「喋る!喋るからぁ!」
「ほい」
「・・・ゼエゼエ。テメェ、マジで死ぬかと思ったわ!」
「そのつもりで絞めてましたから」
「冷静な顔して怖い事言うな!」
「貴女が隠し事をしてるからですよ」
「チッ。仕方ないわね。驚かないでよ」
「大丈夫です」
「あのね。アタシ達のこの漫才と言うかコントだけど」
「はい」
「今回で終わりになるかも知れないのよ」
「な、何ですとぉぉぉぉ」
「ほら、驚いてる」
「・・・・・」
「ねぇ、ちょっと」
「・・・・・」
「あら、ヤダ。心臓とまってるわ」
「・・・・・」
「皆様。少々お待ち下さい」
2時間3秒経過
「はっ。ここは何処 ? 私は誰 ? 」
「あら、蘇生したわね」
「えーと。貴女は誰ですか ? 」
「ん ? マジでアタシが判らないの ? 」
「・・・はい」
「おーっと!ここに来てまさかの展開!」
「・・・何の事でしょうか ? 」
「ま、いっか」
「・・・何か投げやりな方ですね」
「えっと。今までアタシ達のくだらないお喋りを読んで下さっていた方々。本当にありがうございました」
「はあ」
「アイツがマンネリだとか言い出しましたので、こちらのやり方が変わるかも知れません」
「はい」
「1人称にするのか、メンバーが変わるのか、今のところはまだ何も決まっておりません」
「はい」
「ひょっとして、このまま何も変わらずシレッと次回があるかも知れません」
「私には何が何やら」
「でも、アタシ達はこれで最後になるかも知れませんのでご挨拶だけはさせて頂きました」
「あの ? 」
「何よ ? 」
「それって、ワザワザ言う事なんですか ? 」
「ん ? アンタ、記憶が戻ったの ? 」
「いえ。なんか言わなければいけない気がして」
「だったらウダウダ言うな!ほら、アタシに合わせるのよ」
「は、はい」
「それでは皆様。ありがうございました」
「あ、ありがうございましたぁ」
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