第24話 此処より永遠に
「はーい、皆さん。おはようございます」
「おはようございます」
「何かねぇ。アイツが体調悪いみたいなのよ」
「アイツとは北浦さんの事ですね ? 」
「うっさい!アイツの事はアイツで良いのよ!」
「それで、あの方が体調不良なのですか ? 」
「アイツもリアルが大変みたい。それでアイツは1人で抱え込んじゃうタイプだから」
「そうみたいですね」
「バカみたい。結局は人に弱みを見せたくないのよ!エエカッコしいなのよ!」
「そのような側面はありますね」
「1人で何とかしようとするから破綻するのよ!メンタル強くないくせに」
「そうなんですか」
「そうなのよ。それなのに自分1人で解決しようとするから発熱するのよ!」
「え ? コロナとか大丈夫なんですか ? 」
「今は37度だから大丈夫なんじゃない ? アイツの住んでる地域では37度5分以上が3日以上続くと保健所に連絡しなきゃいけないみたいだし」
「本当に大丈夫でしょうか ? 」
「さあ ? まぁ、同居してる家族に症状は出てないからコロナでは無いと思う」
「発熱以外の症状は無いのですね ? 」
「無いみたい。多分、大丈夫よ。色々なストレスが溜まってたみたいだから、それが一気に出たんじゃ無いの」
「それなら良いのですが」
「先の事なんて判らないわよ。人間なんていつ死ぬか判らないんだから」
「また、無責任な事を」
「事実を言ったまでよ。生物はいつかは死ぬ。これは当たり前の事じゃない」
「それを言ったら身も蓋もありません」
「アンタは死後の世界ってあると思う ? 」
「また、いきなり話題を変える」
「アタシはそんなものは無いと思ってる。脳が活動を停止したら無になるだけ」
「宗教では死後の世界がある事になっていますが」
「ふん!宗教なんて所詮は人間が作ったものじゃない!アタシはそんなものは信じない。人が考えたものを押し付けられるなんてマッピラよ!」
「しかし、宗教によって救われた人も多いと思います」
「それは否定しないわ。だけど、宗教が理由で殺された人も膨大にいるわ」
「それは以前にも話していたと思いますが」
「まぁね。宗教はここのメインテーマの1つでもあるから、これからも取り上げて行くと思うわ」
「は ? いつからメインテーマになったのですか ? 」
「たった今よ!文句ある ? 」
「・・いえ、別に」
「今日はいつも以上に取りとめの無い話になっちゃったわね。エッセイって言うよりアイツの考えを無秩序に話してるだけみたい。これもアイツに言わせれば実験らしいけど」
「実験 ? 」
「そう。発熱して正常な状態では無い脳で文章を書いてみたかったんだって」
「それにしては、いつもとあまり変わらないような」
「解熱剤が効いてきたんじゃ無いの ? まぁ、アイツの文章なんて熱があろうとなかろうとこんなモンよ」
「それでは読んで頂いている方に失礼ですよ」
「アタシもそれは思う。ごめんなさい。で、結論を言うと」
「言うと ? 」
「バカは死ななきゃ治らない」
「・・御幣のある終わり方で申し訳ありません」
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