第14話 やっぱり生演奏は良い(^^♪


「はーい、皆さん。こんばんはぁ」


「こんばんは」


「昨日はコンサートに行って来たのよ」


「バービーボーイズですか ? 」


「なんでやねん!10年くらい前に解散しとるわ!」


「そうなんですか」


「大体、このサイトにバービーボーイズを知ってる人がおるかい!」


「それもそうですね」


「わかってんなら言うな!自分で読者を減らしてどないすんねん!」


「仰る通り。でも良いバンドだったんですよね ? 」


「まぁね。アイツは毎年ライヴに行ってたみたいだし」


「あなたもお好きなんですよね」


「うん!ヨウツベで沢山ライヴ動画が観れるから」


「そんなに沢山あるんですか ? 」


「ふっ。バービーファンをナメちゃいけないわ。検索すればゴロゴロ出てくるわよ」


「そんなに人気があったんですか」


「うーん、人を選ぶバンドでもあるわね。ハマる人は滅茶苦茶ハマるし」


「で、あなたもハマったと」


「だってカッコイイし、楽曲もスゴク良いんだもん♪」


「確かに。しかし、人を選ぶと言うのは? 」


「何て言うか、ある意味尖がってると言うか。聴き手に媚びてないのよ」


「何か判りづらいですね」


「同じ頃に同じ事務所に居た米米クラブって言うバンドが大衆に媚びて超メジャーになったけど、バービーはそれをしなかったの。バービーの方が人気があったのに」


「また御幣がある言い方を」


「別に米米を否定してるワケじゃ無いし。ああいう世界は売れたモン勝ちでしょ? 」


「確かに」


「でも、バービーが日本の音楽界に与えた影響は結構あるのよ」


「そうなんですか」


「うん。椎名林檎さんとかポルノグラフティは、公式に影響受けた事を認めてるし」


「そのお二方も、ここに来る人達がご存知かどうか」


「細かいコトはどーでも良いのよ。で、今日の本題って何だっけ? 」


「あなたが、どなたかのコンサートに行って来たんでしょう」


「あ、そうだった!そうだった」


「やっと本題に入れますね」


「うっさいわね!こんなの即興で書いてるから脱線するのは通常営業よ!」


「はいはい。それで、どのようなコンサートだったのですか? 」


「アタシの知り合いの妹さんがマリンバ奏者なのよ」


「は ?」


「だから、マリンバ!」


「えっと・・アリババ ? 」


「そうそう。それで40人の盗賊がって、なんでやねん!」


「ノリツッコミありがとうございます」


「リとバしか合っとらんわ!もうちょっと上手くボケんかい!」


「私はツッコミ担当ですので」


「だったら、するな!」


「ごもっとも。ところで、マリンバとは ? 」


「うーんとね。木琴の大きいヤツ」


「また、判りづらい説明ですね」


「そうとしか言えないんだもん。ピアノと同様の配列をしてて鍵盤の下に共鳴する金属管が付いてるから5オクターブの音域の演奏が可能なの」


「うーん」


「これは実際に見てもらった方がわかりやすいわ。ネットで検索すれば見れるわよ」


「ヨウツベでも観られますか ? 」


「もちろん。演奏している動画もあるから、それが1番わかりやすいわね」


「了解しました。それでその方はプロなのですか」


「うーん。コンサートを開けば収入は入るけど」


「定期的な収入は無いと ? 」


「アンタねぇ。日本で音楽で食べて行くのがどれだけ大変か、わかってんの!」


「いえ」


「オーケストラとかに入団しないと定期的な収入なんてあるワケないでしょ!」


「そうなんですね」


「音大を出ても食べていけないから、音楽教師になったりピアノ教室を開いたりして皆さん頑張っているんじゃないの!」


「それが実情なんですね」


「アタシは実際のところは詳しく知ってる訳ではありませんので、これを読んで不快に思われた音楽関係者の方にはお詫び致します。ごめんなさい」


「申し訳ありませんでした」


「話を戻すと、マリンバって広く普及してる楽器じゃないでしょ ? 」


「そうですね。私も知りませんでしたし」


「それで妹さんは別の打楽器の人とピアノの人の3人で定期的にコンサートをしてたんだけど」


「だけど ? 」


「去年からの新型コロナの影響でコンサートが出来なくなっちゃったの」


「それは・・大変ですね」


「大変なんてモンじゃないわよ!収入源を絶たれちゃったんだから」


「コロナの余波は、そのような所にも及んでいる訳ですね」


「このコロナに関してはメディアの過剰な煽りとか言いたい事は沢山あるけど、今は止めとく。せっかく楽しいコンサートに行って来たんだから」


「そうして頂けると助かります」


「アタシ達の住んでる地方都市では感染者も亡くなられた方も少ないから、やっとコンサートが開けるようになった訳よ」


「それで、そのコンサートが楽しかったと ? 」


「スッゴク良かった!やっぱり楽器の生演奏って良いわぁ♪」


「どのような曲目だったんですか」


「うーん、ファミリーコンサートだからクラシックに限らず色々な曲を短めに演奏してくれたわ。皆が知ってるようなポピュラーな曲とかアニソンとかTVドラマの曲とか」


「それは楽しそうですね」


「今回はゲスト出演でプロのトランペッターの人も来てくれたから、盛り上がったわよ」


「ほう」


「オケでトランペット吹いてた人だからサスガに上手いわぁ♬」


「どの曲が1番良かったですか」


「うーん、どれも良かったけど。アタシはボレロかな」


「ほう」


「弦楽器がなくてどうなるのかな ? って思ってたけど。ホントに良かったわぁ(^^♪」


「楽しい時間を過ごせて良かったですね」


「うん!これからは定期的にコンサートも開けるみたいだし。頑張って欲しい」


「本当にそうですね」


「私が言える立場では無いし無責任な言葉かも知れませんが。今は色々な事で苦しんでいる方も多いと思います。でも、希望だけは失わないで下さい。お願い致します」


「私からもお願い致します」






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