第7話 広告効果❔
「はーい、皆さん。こんばんはぁ」
「こんばんは」
「なんか随分久しぶりのカンジなんだけど」
「今月に入ってからは初めてですね」
「はぁ? 何やってんのよ!北浦十五のヤツ!」
「なにやら小説を執筆中だったみたいです」
「執筆ぅ? そんな事があのロクデナシに出来るもんですか!」
「えーっと、2時間くらい前に投稿してる筈ですが」
「マジ? どーせアイツの小説なんてロクなもんじゃないわよ」
「失礼ですが、彼女の小説をお読みになった事は? 」
「ないわ!」
「キッパリと言わないで下さい。あなた前回で言いましたよね? 」
「なにを? 」
「観ていないものは批判できない」
「1週間も前の事なんて忘れちゃったわ」
「自分の発言には責任を持って下さい」
「判ったわよ。あのね、そもそもあんなメジャーな作品と比較するなんて向こうに失礼じゃない」
「それは、そうですが」
「あの作品と比べたら、チョモランマと公園の砂場の砂よ!」
「今はエベレストと言っても良いみたいですよ」
「そうなの? まぁ、アンタの言う事も1里あるからタイトルだけ教えて。ヒマでヒマで仕方ない時にヒマ潰しに読むから」
「亜麻色の髪の乙女、だそうです」
「りょーかい。あれ? これって広告になっちゃってるんじゃないの? 」
「なってますね。読んでいる方はとっくに気づいてますよ」
「悔しいぃぃ! まぁ、いいわ。ところでテレビとかでCMってやってるわよね? 」
「いきなり話題を変えましたね」
「細かいコトは気にしない。あれってホントに効果あるのかしら」
「うーん、あるからやってるんじゃ無いですか」
「ヨウツベ観ててもピョコピョコ入って来るわよね。鬱陶しい」
「具体例を出さないで下さい」
「わーってるわよ。このサイトもスポンサー様のおかげなんだから」
「だから、具体例は」
「はいはい。つまり私が言いたいのは、広告効果ってホントにあるの? って事」
「あると思いますよ。過去にTVCMで爆発的に売れた商品ってあるじゃないですか」
「確かにね。でも、それはごく1部の話でしょ? 」
「まぁ、そうとも言えますが」
「全ての商品が売れる訳じゃ無いのよ」
「難しいところですが、商品名を知って貰うだけでも効果はあると思います」
「あぁ、なるほど。確かに日用品だと無意識に広告してる商品を買ってるかも」
「潜在意識に入ってるのかも知れません」
「ちょっと、コワイ事いわないでよ。それって洗脳って事? 」
「サブリミナル効果、と言う言葉もありますから」
「サブリミナル? 何それ? 」
「サブリミナル効果とは、意識と潜在意識の境界領域より下に刺激を与える事で表れるとされる効果の事を言い、視覚、聴覚、触覚の3つのサブリミナルがあるとされている。闘下知覚とも呼ばれる。だそうです」
「だそうです、じゃないわよ!ワケわからんわ!」
「詳しく実験例などを挙げますと、とーーっても長くなりますよ」
「いらんわ!ま、日用品くらいなら良いわよ。ケセラセラよ」
「どういう意味ですか」
「為せば成る!」
「それは違うやろ」
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