第9話なんやかんやで5年も過ごす町。
5年も経ったけど、年取って無い気がしたが、どうやら老化は凄く遅いらしい事が解った。
異世界航行の声に尋ねたらその事も答えてくれた。
怪しまれるから知らない町に行くか、異世界に行くかないと駄目だとか。
えっ?、アルーシュさんは?。
彼女は時々人の記憶を書き換えているとか、僕には異世界航行や多くの魔法を与えて貰ったので、その魔法は使えないと言う残念無念。
そんなある日、僕に手紙が届いた。
壊滅した首都の近くの村の宿屋の主人から、お金を受け取りに来て欲しいとの事だったが、パピルスの様な手紙は破れかけていた。
魔法で検査するとアルーシュさんの精神的障害は完治していたので、町を出る事をマッシュさんとアルーシュさんに話して、宿の有る元首都への街道を馬車で行く。
この馬車は転生前の世界(つまり日本)で買った牽引用の車(幌ちゃん)だ。
自動車で牽引する物なので御者台が無かったから、魔法で付けてみたら出来た。
マッシュさんから時々会いに来てくれと言われたので、僕もそうしたいと言って別れたが、その際転生前の世界のお菓子が美味し過ぎるので欲しいと・・・、それかあ~と笑ってしまった。
まあ乗馬とか教えてもらったし分かりましたと言って出発したよ。
宿の有る村の手前で荷車が止まっていた。
そこにいたのはあの宿の主人だった。
お互いにああどうもと挨拶をした。
車軸が折れていたので動かすのは無理そうだ。
魔法で直るけど人前で使いたく無いなあ・・・あっ、幌ちゃんが有った。
荷物を載せていないので、これに移して村まで行きましょうと言って、荷物を移し村へ向かった。
荷車は後で取りに向かった様だ。
良かったよ、港町のテルさんで手紙が届いて。
まあアルーシュさんの家宛ですからね。
お金を受け取って一泊して元来た道を戻る。
首都方面へは行けませんと異世界航行の声に言われたので。
人気の無い街道で馬車ごと異世界航行をしてみた。
馬を連れていたのでアルーシュさんの世界に近い転移先を探した。
有るものだな。
ほとんどアルーシュさんの所とかドラゴンの所に似た文明の世界だった。
人気の無い街道沿いに転移してもらった。
異世界航行の声さん有り難う。
魔法でサーチしたら馬車で1日の所に町が有る。
その手前にも村が2つ有った。
証明書は木で作られた鑑札で、領主館の役人の署名書き。
また偽造してしまった。
僕はなんて悪人なんだ。
打ち首獄門だなこれ。
最初の村で休憩を取る為寄った。
情報収集も兼ねてね。
宿屋は一軒有るみたいで食堂も兼ねている。
訪ねると部屋も空いてるらしい。
看板娘が凄く可愛い(ノ≧▽≦)ノ。
休憩のつもりが一泊予約を入れてしまった。
実は恋をしない様に自制していたのだが、看板娘の猫獣人に一目惚れした様だ。
まあでも気持ちは伝えられ無い身の上だ。
悲しいな、殆ど寿命が解らないと言うのも。
十二○記のエンオウの気持ちが少し解る気がした。
未だ六年目だけどね。
あの方は五百年以上生きてる。
でもマッシュさんは偉いな、あそこまで人を愛せるなんて。
先に老いぼれて死んぢゃうんだよ。
統合ギルドの支部が有ったので、仕事を探してみた。
田舎は色んなギルド統合されてるから便利。
井戸堀・土手作り・開墾・害獣狩り・川さらい等々。
今からでは運良く害獣狩りが出来るかどうかで、他の仕事は朝から晩まで指定の場所に行くものだった。
川さらいは砂金取りらしい。
開墾は村が出来れば定住許可が出るとの事。
害獣狩りは指定の獣を狩って来て見せれば良いので暇潰しに出掛けてみる。
サーチ・・・いた。
ハウッツと言う獣を狩りに行く。
猪みたいな畑を荒らす奴だ。
気付かれる前に土魔法で下から串刺しにした。
流石に未だに解体は出来ないのでアイテムボックスで持って帰ったよ。
亜空間って滴ってる血は何処に行くんだろう?。
まあえっか。
ギルドで解体してもらい肉を10㌔依頼料から引いて貰って、宿の主人に渡したら喜ばれた。
晩は潮の雑煮にあの猪の様な肉が入っていたが、これが凄く旨かった。
看板娘と仲良くなりたいなあ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます