第6話
ウィルが魔法を放つ。
俺が避ける。
ウィルは魔人の中でも上位に立つものらしいが、
無職の俺に勝てないのだからきっと冗談だろう。
一応、全属性の魔法を使えるらしいが、鑑定させてもらっていないのでわからない。
練習では闇魔法しかつかわないし。
しばらくしてウィルの魔力が切れ休憩に入る。
ここで俺は気になったことを聞いてみた。
俺「魔法ってどうやって使うんだ?」
ウィル「うーん。空気に含まれてる魔素を集めて、自分の魔力を込める感じ。
イメージが大事だよ。イメージ次第で魔法は変わる。」
よくわからなかった。
でも目の前に魔法バンバン使ってるやつがいたら自分も使いたいじゃん?
ってことでウィルが魔力を切らして休憩してる間に練習することにした。
ウィルにどうしたら使えるようになるのか聞いてみたところ、
まずは魔素を感じるところから始めようとのことだった。
それくらいなら子供でもできるということだったから、
才能がない俺でもできるだろう。
酸素と同じく空気中の3割もを占めている魔素ぐらい・・・
結果は・・・
いやー無理でしたわ。
つまり俺は子供よりも魔法に向いてないということか。
これにはウィルにも驚かれた。
「なんとなくあるなーって感じしないの?」って言われたが
分からんものはわからんのだ。
意識を集中して感じ取れたのは魔素ではなく酸素だった。
空気がおいしいとかいうじゃん。
あんな感じ。
俺「酸素じゃダメ?」
ウィル「酸素とは?」
ダンジョンに引きこもってたおかげで酸素も知らないらしい。
だから教えてあげたよ、生き物が呼吸で取り込んで、二酸化炭素として排出される。
最新の研究で酸素はモノを燃やすに必要だってわかったらしいこと。
燃やすために必要な酸素は魔法に使えるのではと思ったこと。
ウィル「あんた、ステータスといい、今の酸素の件といい常識無さすぎません?」
俺「あはは。職業の効果かな?・・」
ウィルにあきれられた。
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