第12話 寄り道 (4)
結局、優とカリンは、“少し遅すぎる時間”まで渋谷にいた。
「優、ちょっと遅くなりすぎた」
少し困った顔をして彼の顔を見ると
「そうだね。とにかく早く帰ろう」
すでに一二時近くになっていた。今から、渋谷駅から乗るとカリンの家があるラインは、終電ぎりぎりだった。
二人は、急ぎ田園ラインに乗ると時計を見たカリンは、
「優、私を送ってくれると優の帰りの電車 がない」
少し寂しそうに言う彼女に
「じゃあ、車で送って行ってあげる。そうすれば時間気にしなくていい」
「でも、いいの」
送って欲しいけど彼のことを思うとちょっと気兼ねした彼女に
「大丈夫、問題ないよ」
そう言って笑顔をみせた。
結局、カリンは彼の車に乗って家の側まで送ってもらった。彼は、カリンの瞳を見て唇にちょっと自分の唇を当てるとカリンの肩を寄せて
「カリン、好きだ。大切にする」
「優、ありがとう」
と言うともう一度唇を合わせた。
「ただいま」
小さな声で言って、二階に上がろうとしたカリンに
「花梨、待ちなさい。今何時だと思っているの」
実際一時を過ぎていた 。カリンの顔を厳しい目で見つめるお母さんがリビングの入口に立っていた。
カリンは、射すくめられるように体が動かなかった。
“じっ”と見る母親に、今までしていたことを話すことも出来ず 、ただ立っているだけのカリンに
「私は、あなたをこんなふしだら娘に育てた覚えはありません」
厳しい口調で言う母にカリンは、何も言うことができなかった。少しの間の後、お母さんが、カリンに近づいてきた。
そしてゆっくりと優しく抱き締めると何かを感じた様に“すっ”と体を引いた。娘の目を見て少しため息をつくと
「花梨、貴女も大人になったのね。もう少しゆっくりと時間をかけてほしかった」
少し寂しそうな顔をしてもう一度娘の顔を見ると、“くるっ”と後ろを向いて寝室へいった。
カリンは、まだ動けないでした。“お母さん”心の中でそう呼びながら、少し寂しそうな母親の後ろ姿を見ていた。
カリンは、この時、自分の体に、あの後に使った石鹸の香りが残っているのを気付かなかった。
二階に上がりながらカリンは、今日何をしていたのか、自分の体に何が起こっているのかを自分の母親が理解したことを知った様な気がした。
「優、遅かったわね」
誰にも気付かれず部屋に入ろうと思っていた彼は、階下から聞こえてきた声に一瞬“どきっ”とした。
「起きていたの」
階下にいる母親に声をかけると
「優、降りて来なさい」
いつもは優しい母が、少し強い口調で言った。彼は驚きながら
「なあに、お母さん」
と言うと
「家に帰って来たと思ったら、すぐに車で出かけてこの時間。相手は以前いらっしゃったお嬢様なの」
はっきりとした目で言う母に、彼は少したじろんだ。
“なぜ、そこまで言うのか解らなかった”少しの間、何も話さずにいると
「優、あなたがどういう気持ちでいるか解らないけど、あのお嬢様」
少し間をおいて
「そうなんでしょう。もし今日の相手が、三井のお嬢様なら何も言わないわ。なぜこんなこと言うか解っているの」
母親が何を言おうとしているのか少し解ったような気がした。少しの間、時間が流れた。
「お母さん、今度紹介する。少し待って、時間がほしい」
「解ったわ」
息子の目を“じっ”と見た後、
「早くおやすみなさい。ところで優、あのお嬢様もあなたと同じ石鹸のにおいを残して家に帰ったの」
痛烈な一言で有った。それを言うなり寝室に消えた母親の姿に
「えーっ、まずい。カリン大丈夫だったかな」
自分の二の腕辺りを鼻でかぐと確かに匂いが残っていた。あの後、二人で子供の様に体を洗ったのを思い出した。
ベッドに入った優は、今日の出来事を思い出しながら、そのことで頭がいっぱいで寝付けなかった。
次の朝、嬉しそうな顔で
「優、おはよう、朝ごはんの支度出来てるわよ」
顔を洗っている息子に声をかけると背中を指でつつきながら
「お母さん、楽しみにしてるわ。“さわやかさ”を絵にしたような素敵なお嬢様、もし優のお嫁さんなってくれたら、優から取ってしまおうかしら」
それを聞いた彼は“うっ”とむせながら、そう言って洗面所を出ていく母親の足音が耳に残った。彼は、“参ったなあ”と心の中で思った。
「花梨、行ってらっしゃい」
昨日の夜の事が、何事もなかったかのように言う母親に
「うん、行ってきます」
と言うと
「ちょっと待って」
と言って、玄関を出ようとする娘を引きとめると軽く両肩を両腕で触りながら母親は、自分の瞳の奥まで見つめるような目で見るともう一度
「行ってらっしゃい」
と言った。
カリンは、なんとなく母の気持ちが理解できた。“昨日の夜、あの後、お母さん、心の中で私の事、理解しようとしてくれたんだ”
心の中が、じんわりと暖まるような気がした。
会社に出社すると森永さん“通称お局様”と呼ばれる同じ部署の先輩社員が、
「天宮さん、これを統合オペレーションセンターの大野さんまで持って行って」
と言って二枚のデータディスクを渡した。
「あっ、それと帰りに“この前お願いしたディスク出来ましたか”と聞いて。もし出来たら受け取って」
そう言って、カリンに透明なプラスチックカバーにテプラで新薬情報Aと新薬情報Bと書かれたデータディスクを二枚渡した。
大野の所に行くのは嫌だったが、それが新人である自分の仕事の一つであり、彼の部署の近くに行ける事が救いだった。
「解りました」
と言って自分のデスクに置かれたディスクを持って他の部署と違う背の高いパーティションの間を通って廊下に出るとカリンは“会えないかな”と思いながら受付の前を通り大野のいる部署に行くと、先に連絡があったのか、大野が自分のデスクの前で立っていた。
「天宮さん、はいこれ」
と言って、まだ自分がデータディスクを渡す前に森永さんから頼まれていたディスクを手に持ってカリンの前に出した。
カリンは仕方なく、自分の手に持っている二枚のディスクを大野の机の上に置こうと少し前かがみになると明らかに自分の胸と洋服の隙間に目線が来ているのが解った。
“最初からこのつもりで自分のデスクの前に立っていたんだ”と思うとカリンは気持ちが悪くなる様な気分になった。脂ぎった手でわざわざカリンの手を取って
「大事なディスクだから。森永さんにきちんと渡してくれ」
と言うとカリンの手をなぜるようにもう片方の手でディスクを渡した。
カリンは、“ぺこん”とお辞儀をすると逃げるように立ち去りながら背中の後ろに視線を感じた。
廊下を少し速足で過ぎると自分の部署に戻り、森永にディスクを渡した後、急いでトイレの洗面台に行った。
気持ちが悪かった。大野のにおいや油が残っている様な気がして、一生懸命洗っていると
「天宮さん、大野に手でも触られたの」
気を掛ける様に言う声の方向を見ると同じ部署の先輩の小池が立っていた。カリンは、無言のまま、頭を縦に振ると
「やっぱりね。あいつ天宮さんの事、気に入っているみたいよ。気を付けたほうがいいわ」
「気をつけろと言われても」
「天宮さん、今日あいつ、デスクを塞ぐように立っていなかった」
「ええ、いました」
「やっぱり、相当にしょうがない男ね」
そう言って事情を理解した小池は、
「可愛い子が入ると大野という男は、いつも同じことをするの。それ以上の事が出来るほど肝っ玉座っていないから安心だけど、いやでしょう」
「はい」
同じ部署のカリンが慕っている小池にそう言われて少し心が和んだ。
トイレにある洗面所から出て廊下に戻ると彼が、自分の部署の方から出てきた。周りを少し気にしながら
「天宮さん、今日会える」
「大丈夫です」
「じゃあ、いつものところで」
「はい」
カリンが自分の部署に戻ろうとする後ろ姿を優しそうな目で見ていると
「葉月さん」
と声をかけられた。
声の方向に顔をやるとカリンの同じ部署の小池が立っていた。少し引く様に
「なんでしょうか」
と言うと
「葉月さん、どうすればあの素敵なお嬢様の心を射止めることが出来るの」
小声で少し笑顔を見せながら、からかう感じで言う小池に、優は吹き出しそうに
「えっ」
て言うと
「顔に書いて有るわよ。天宮さんのこと好きだって」
一瞬、優は、左手で自分の頬をなでた。
「あはは、こっちも純無垢か、いいなあ」
と笑いながら自分の部署に戻る小池に“なんなんだ。あの人は”と思った。
少し歩いてアカント部門がある方に行くと通称ミルキーが立っていた。自分を待っている様な感じだった。
「葉月さん、今日お会いできない」
すがるような目で彼の顔を見ながら言う秋山に
「済みません。今日はちょっと用事が」
「天宮さんね」
寂しそうに言いながら
「それでは明日は。大事な話が有るの」
「解りました」
「では、一九時に新橋の地下鉄入口で」
それだけ言うと優の返事も聞かないで受付の方に戻って行った。
優は、“何だろう”と思った。あれ以来、顔を合わせても他の人と同じ笑顔しか見せない秋山に、優は“あの時は、やはり遊ばれたんだ。あんなこと言っていたけど本当はどうなのか”と思う様になっていた。
それだけに今回のことも“どうせ、久々だから程度のつもりだろう”と考え気にもしないでいた。それより優の頭の中は、アカウント部門の部長に持っていく資料の事でいっぱいだった。
「カリン、昨日の夜、家に帰った後、どうだった。実は・・・」
彼は、自分の母親から言われた石鹸のにおいの事を言った。それを聞いてカリンは、あの時、母親が取った行動を思い出した。
ゆっくりと自分の体を包むように抱くとしっかりとそして少し悲しそうな目で
「花梨、貴女も大人になったのね。もう少しゆっくりと時間をかけてほしかった」
その言葉を思い出した。
カリンは、お母さんの気持がはっきりと解った。少し寂しそうにする彼女に
「カリン、どうしたの、寂しそうな顔をしている」
そう言って気遣う彼にカリンは、昨日の夜の事を彼に話した。少しの沈黙の後、
「今度、カリンを迎えに行く時、はっきりとお付き合いの許可頂かないとね」
「もう遅いわよ。お母さん、お付き合いの次元を超えていること知ってしまったもの。今のままでいいわ。でもいつか“きちっ”と挨拶して」
言葉の意味を深く考えることもなく彼は
「分かった」
と言うと更に自分も彼女に昨日の夜の事を話した。もちろん母親が言ったことも。さすがに朝の事は言わなかったが。
「そう、二人とも両親に“ばれちゃった”って感じね。開き直ろうか」
「えっ、開き直る」
「うん、“恋人同士です”ってお互いに言うの」
「えーっ」
カリンは、今の言葉がショックだった。彼が嬉しそうに“うん”と言う事を期待していたから。
優は、また寂しそうな彼女の目を見た。
「やっぱり、嘘だったの」
下を見ながら寂しそうに言う彼女に“彼女が言った意味”をやっと理解した優は、
「うん、そうだね。カリン、今度の土曜日に両親に紹介するから来て」
昨日の夜、自分の母に、もう少し待ってと言いながら、つい勢いで言ってしまった事を心で後悔したが“まっ、いいか”という気持ちで心の中がばれないように彼女に笑顔を見せた。
「えっ」
と言って少し驚いたが、
「優、良いの、本当に」
「えっ、だって自分が“開き直ろう、恋人同士です“って言ったでしょ」
カリンは、勢いだけで言ったことが、彼の言葉に少しショックを受けただけで大きな意味は無かった。それだけに彼の言葉は驚いた。“彼の両親に会うなんてもっと先だと思っていたからだ。会えたとしても”
「うれしいな、優、ちょっと恥ずかしいけど」
そう言って本当にうれしそうな顔をする彼女に彼も心が和んだ。
「今日は、水曜日か、あと二日、木曜と金曜。“あっ”そう言えば優、明日の木曜日、また、駒沢の研究所に小池さんと行かなければいけないの。ごめん明日会えない。今から言っておく」
そう言って両手を合わせて自分の顔の前に置く彼女に
「そんなーっ」とわざと困った顔をすると
「我慢しなさい、金曜日会えるでしょ」
「参ったな、カリンに慰められちゃった」
と言って思いっきり笑顔を作った。彼は、腕時計を見ると
「カリン、もう九時、昨日の件が有るから、今日は早く帰ろう」
「うん」
そう言って、二人は、彼の隣町のレストランを出た。
次の日の夕方、優は彼女には悪いと思いながら、秋山との約束の場所に行った。彼女は、立っているだけで十分に人目を引いている事が、離れた所からでも解った。優を見つけると安心したように手を挙げ優の方に歩いてきた。
「葉月さん、少し遅かったわね。一〇分遅刻」
そう言って嬉しそうな顔をする秋山に
「ごめん」
と言うと
「ううん、謝るのは私の方。今まで声もかけられなくて。今日は色々話したいこといっぱいあるの。この前のお店、また連れて行ってくれますか。あそこのお店のお酒美味しかった」
少し甘えた声で言いながら甘えた顔を見せる秋山に
“こんなに綺麗な人なのに”と少し自分自身に疑問を持ちながら新橋駅の地下鉄入口に向かった。
二人は、テーブルに着くと
「やっぱり、うれしいな。葉月さんとこうしてお酒飲めるの」
嬉しそうな顔をする秋山に、優はまだ心が閉じたままだった。
秋山は運ばれて来た、お絞りを手に持って拭きながら
「葉月さん、あれ以来声を掛けても他の人と同じ顔で笑顔を見せるだけだから、私が遊んだと思ったのでしょう。最近の葉月さんの顔にはっきり書いてある」
優は、完全に自分の心を読まれていた事にショックを受けていた。
「仕方ないでしょう。受付という立場から。でも、葉月さんが私の目の前を通りながら挨拶してくれるのとてもうれしかった。本当は、側に行って抱き締めたいくらいだったのよ。あれからずっと会いたかった。でもそのうち葉月さん、私に目もくれなくなって」
寂しそうに言う秋山が言っているところに、仲居が注文した酒の肴と、男山の枡を持ってきた。枡を二人の前に置くと、一升瓶から、枡の中に入れてある一合に満たない綺麗な器に溢れるように注ぐと外側の枡の口まで入れた。二人に同じことをすると、仲居は、席を外した。
秋山は、器と枡を上手に持って器の中の酒を少し飲むと
「うふふ、嬉しいな。こうやって葉月君と飲めるの。うちの会社の人って、目的丸見えなんだもの。この前なんてあの大野が仕事中に来て、みんなの前で“今度ステーキでも食べに行きませんか”だって、信じられる」
「秋山さん、何て言ったの」
秋山は、少し不満な顔をして
「二人の時は、もとかって呼んでくれるって言ってくれたのに」
少し寂しそうな顔をする秋山に優は、仕方なく
「もとかは、何て言ったの」
今度は嬉しそうな顔をして
「“脂身は好きでは有りません”って言ったの」
「さすがに大野さん怒ったでしょう」
「そう思うでしょう。ところが、そこに人事部長が居合わせて、"秋山くん、君うまいこと言うね"と言うの」
人事部長の真似をしながら言うもとかに、優が声をあげて笑うと嬉しそうに
「それで大野の奴、顔を赤くして帰ったわ」
話した後“くいっ”と器に半分になったお酒を飲むともとかは、
「優、君も頑張りなさい」
と言って器を振った。仕方なく優も器を飲み干すと嬉しそうな顔をして
「さすが、私が見込んだ男だ」
訳のわからないことを言いながら、別のお酒を注文すると、急に少し寂しそうな真面目な顔になって
「優、貴方が初めての人よ。私がこんなに心許せるの。初めてよ。私があげてもいいと思ってそうした人」
優の顔を見ながら真面目な顔をして言うもとかに
「あっ、そう言えばもとか、僕に話が有るって言っていたよね」
そう言って、相手の目を見ると、また、少し寂しそうな顔をして
「優は、何か話がないと会ってくれないの。天宮さんばかりだから。あの人と一緒に帰れない日を選んでいるのに。私だって 優と毎日会いたい。でも無理なんですよね」
目元に涙を浮かべながら言うもとかに、自分の思考の足りなさを知った優は、つい
「ご免なさい。今日はずっともとかと一緒にいるから」
と言って“しまった”自分でまずいと思いながら、
「やったあ、今日はここだけかなと思って寂しかったのだけど嬉しい、少しペース下げて飲もう」
そう言うと、先程まで枡の中に溜まっていた酒を器にあけた。
お互いにお酒も三合になるともとかの目も少し座ってきた。優は酒の強さが幸いして、まだ自制心が働いているが、相手はどうもそうではないらしい。
「優、今日も最後まで一緒にいてくれるって言ったよね」
座った目で優の目を見ると、優も仕方なく
「うん、もちろんだよ」
と言うと急にテーブルに身を乗り出し優の耳に顔を寄せた。
「じゃあ、最後まで」
“えっ、まずい”と思いながら、目の前にいる、相当の美人から言われて自制心が少し揺らいだ。
「優、今日は素敵なところがいい。この前のようなところいやっ」
そう言って甘える顔をするもとかに、ちょっと考えたが“タクシーに乗せて寝てしまえばマンションまで送って帰ればいい”そう思い、
「じゃあ、もう一杯ね」
と言うと
「さすが、優だ」
そう言って、四杯目をあけた。
さすがにもとかは、まともに歩けず、タクシーを呼ぶ事になると勝手に帰らせるわけにも行かず、一緒に乗り込みながら
「秋山さん、家はどっち」
と聞くと
「秋山さんじゃ、ないでしょ。もとかよ」
そう言ってまたまぶたを塞ぎそうになるのを起こしながら
「わかった。もとか家はどっち」
「三軒茶屋、駅まで行けば分かる」
そう言ってタクシーに乗るなり寝てしまった。“参ったな”と思いながら、タクシーの運ちゃんに
「三軒茶屋」
と言うとルームミラーでもとかと優の顔を見て“ふんっ”という顔した後、タクシーを走らせた。
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