今日も今日とで不幸発生!

ふぅー。


今日は登校中の不幸はなかったな。



俺がほっとして座っていると


たくさんの荷物を抱えたお婆さんが電車に

乗ってきた。


「あの、お席どうぞ?」


俺は立ち上がってお婆さんに声をかけられた。


「おや、ありがとね。」


とお婆さんはお礼を言って、席に座った。



俺は立ち上がって景色を見ていた。


さて、覚悟しなくては。


というのも、次の駅でこの電車には毎日たくさんに人が乗車する。



つまり、満員になりなんらかの不幸にある

可能性が高いのだ。


と、行ってる間に電車は駅に着き、


あっという間に満員電車となった。



俺はギュウギュウ詰めの車内の中で


俺と同じ高校の生徒を見つけた。


女子生徒のようだが、なんだか様子がおかしい。



近づいてみると、男が彼女の腕に触れているのが見えた。


「おい、お前。」


俺が声をかけると男は俺にぶつかりながらも

逃走して行った。


「痛って、なんだアイツ。」


俺が頭を抑えると


「もう、許せませんわ。」


という声が聞こえたと思ったら

俺の体は誰かによって押さえつけられていた。


「いたたた!何すんだお前!」


「それはこちらのセリフですわ!!」


女の子はフンっというように顔を背ける。


「朝から痴漢をはたらくなんて最低ですわ!!」


「だから、誤解だって!!」



女の子は俺の言い分なんて

聞こうともしない。


更には、女の子の叫び電車内の人達が

俺の方に注目を集める。



(最悪だ、、、!!)


と思っていた瞬間。


「その手を離しなさい。」

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