第4話「黒猫とたんこぶ」

 ガタゴチン!!



 あーあーあーあーあーあーあーー!!



 たっ君?! どうしたの? さっきすごい音が?!


 ニャ!!(たっ君!!)


 あああああああああああああああ!!!


 ニャ? ニャニャ??(たっ君どこかぶつけたの? 大丈夫??)


 あーあーああーー!!


 ニャ? ニャー?!(冬馬さん? 冬馬さんはどこ?!)


 あーーーーーーー!!


 車が無い?


 窓から外を見ると冬馬さんの車が出ていて駐車場に無かった(今日は冬馬さんの会社も保育園も休みのうえベビーシッターさんも頼んでないのに)


 あああ! あああ!! あああ!!!


 買い物? 何で連れて行かなかったの? 近くだから? それとも流行りのウイルスを避ける為??


 あーーーーあーーーー!!


 冬馬さん早く帰って来て! 遠くまで行っちゃったの?!


 ああああああああああああああぁぁ!!!


 ニャ!(そうだスマホ!)


 ベッドルームには冬馬さんがあたしの為に買ってくれた小さい仏壇があり、そこにはあたしのスマホが置いてあった!


 あぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁ!!


 ニャ、ニャニャーー!(たっ君待ってて、今冬馬さん呼ぶからね!)


 あたしはレバーハンドル式のドアノブをジャンプして何とか掴み下ろし、ベッドルームのドアを開けた、そういえばクロノ君も良くこうやってベッドルームに入って来てたわ。


 ニヤ!(ドアノブ換えなくて良かった!)


 あたしはスマホをミニ仏壇から落とし電源をいれようとする。


 ニャ? ニャニャ??


 電池だ……電源が完全におちてしまっている……。



 あーー、あーー、あーー、あーーーー!!



 あたし…………何も出来ないんだ……



 そのまもなくして冬馬さんは帰って来た、そして異変に気づくと直ぐさまたっ君の頭にたんこぶを見つけだし病院に連れていってくれた。



 冬馬さんはしっかりあたし(クロノ君)のご飯とお水まで置いていった……。


 

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