第3話「黒猫と浮気男」

 ニヤー……(いい見ておきなさいたっ君、あれが醜い浮気男の姿よ……)


 冬馬さんがアパートの窓から見える駐車場、あたし達がデートで使っていた想い出の車で浮気をしている。


 ニヤーー!!(あのメス猫がーー!!)


 冬馬さんは車のボンネットの上で日向ぼっこをして居た白猫を追い払いもせず、優しくそれはもう優しく撫でていた。


 ニヤ!(たっ君はああ成ってはいけません!)


 たー!


 幼い頃からの情操教育が大切です!



 あたし負けない、たっ君が立派な大人になるまで!


 冬馬さんには靴下隠しの刑を実行しました。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る