第6.5話 その後 恵視点 


自室のベッドであの時の熱が冷めぬ中、身体全体で抱き枕を抱えながら1人悶えていた。

はぁー!何今日⁉︎本当に何なの⁉︎

えっ私本当に付き合うことになったの⁉︎

あの時は後半頭のネジが飛んだように無我夢中に話していた。

でも嘘は言っていないし、全て本気だ。



だが今思い出すだけでも、恥ずかしさが止まらず自然と腕と足に力が入り、抱き枕が変形していく。



朝、練習で呟いてはずの告白が、気持ちの昂り過ぎで思わず声が大きくなっちゃて、そしたら智也君がいて、あの時は本当にびっくりして心臓が止まりそうだったよ......。

本当なら朝紙だけ渡して、良かったたら連絡下さいて言おうとしたのに......。

でも結局その紙に名前書き忘れてて、それを昼休みに言われた時、ホントに恥ずかしかった。

恥ずかし過ぎて挙動不審になって、綾ちゃんから本気で心配された。



でも形はどうあれ初めての彼氏、恋愛経験もないのに教えていくて言っちゃたけど、これから勉強すれば大丈夫よね!

綾ちゃんよろしく!

ベッドから立ち上がり1人気合を入れる、まだ何も知らない友人へ勝手に期待しながら。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る