第4話 スキル解放
デモクラネスが気絶しているすきに、近くにあった縄で縛り上げた。
この街の住民はというと、あの騒動の後、家に閉じこもってから一向に出てくる気配はない。よほど、魔王の幹部ということもあり、恐れたのだろう。
とりあえず、この縛られている、デモクラネスの所持品をチェックする事にした。
まず腰にある剣を鞘ごと腰から抜いた。おそらく、まださっきみたいにいくつかの武器は異空間の魔法の中にでもしまっているのだろう。そして懐の中には、紙が入っていた。おそらくこちらの言語なのか全く読めないが。(そういえば、喋っている内容は日本語だったな)それ以外特に何か持っているわけでもなかった。しかし、よくみると案外綺麗な顔してんなこいつ。金髪で、少し童顔に近く
胸は少し大きいくらいだが、ものすごく綺麗だと思う。魔王幹部と言っても人間なのか?
と、そこで俺のウィンドウにチカチカ点滅している表記が出てるのに気づいた。何気なくそのチカチカを押してみると、
なんと、チャットみたいな吹き出しの文字が出てきた。しかも日本語だ。
『Coppy and Paste について解説しますか? YES NO』試しにYESと押しているとステータスプレートが出て来た。
『Coppy and Paste 他人の能力をコピーして自分が使用することができる。ただし、その能力の25%ぐらいしか発揮されない。』
・・・ダメダメじゃないか。能力をコピーする能力は確かにすごい。しかし、25%ぐらいしか出せないのなら意味なくね?
俺は、試しに目の前で気絶して縛られているデモクラネスに向かってCoppy and Paste を試してみた。「コピーペースト」そう唱えると、ウィンドウが出てきた。
デモクラネスのスキル、剣術、爆炎、増強魔法、使役、収納魔法をCoppy and Pasteしますか?
もちろん YES。すると俺のステータス項目欄にスキルが追加されて行った。
これで俺にも少し戦力ができたかな。と思っていると、デモクラネスが目を覚ました。
「ああ?なんで私こんな格好なの?」と青さめた様子で当たりを見回している。俺は「いや、何もお前を気絶さして縛って所持品チェックしていたところ」
と答えたが、ふと、あれこれって俺の方がやばいことしている感じになってしまうのではないかと思っていると、デモクラネスはワナワナと震えながら「このクソ野郎!!」と叫びながら縄を力でちぎった。「殺す!!!」とさっきよりも物凄い勢いで叫んできた。
なんでこういう所は王道的なんだよ。
第二ラウンド開始!!!
Coppy and Paste ともしき @tomosiki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。Coppy and Pasteの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます