第30話

「クラシマ」

紗凪の息が上がっている。

「もぉーっ、なにしにきたの」

「ちょっと🤏🤏🤏風にあたりにな」

「カッコつけんなバカ」

目を合わせて2人が笑った。

「片想いやめようと思ってな」

「えっ」

紗凪が思わず反応した。

「なんで」

「いろんな人たちを巻き込んで、

迷惑かけて。なんかそんなのイヤん

なっちゃったんだ」

「クラシマのバカ」

「なんでだよ」

「片想いこそ真実の愛なのよ」

「なんじゃ、そりゃあ」

クラシマが大きく両目を見開いた。


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