第27話

「どうする、クラシマ」

紗凪が放課後に話しかけた。

クラシマは窓の外を

放心したように見ている。

「クラシマってば」

「オマエに乗り換えようかな」

クラシマはあいかわらず

外を見たままだ。

「ホンキでいってるの」

「ああ」

「バカにしないでよ」

紗凪が💢だした。

「どんなに片想いが苦しいからって

そんなにカンタンに」

「🙇‍♀️ケイソツだった」

クラシマが素直に謝った。

「いいのよ」

「悪かった」

「片想いの苦しさは

よく知ってるから」

「エッ」

クラシマが紗凪のほうに

顔を向けた。


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