第17話
「ようやくヒットした」
紗凪が喜び勇んで教室に入ってきた。
「アキノハナか」
ジョウガサキが大声を出した。
「そう。なんでいままで検索できな
かったんだろう」
紗凪がクビを捻った。
「よかったね、クラシマ」
紗凪がそう呼びかけると、
「いいよ、もう」
と、つれない返事を返した。
「いいって、クラシマ」
「クラシマ、クラシマいうな」
「だって、オマエクラシマ以外の
なにものでもねぇだろ」
ジョウガサキの見事な突っ込み。
「きっ、きのう名前変えたんだよ」
「うそつけー」
紗凪とジョウガサキが声を揃えた。
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