第15話

「アキハナさん」

紗凪がアキハナの楽屋を見舞った。

「やー第一号の会員ちゃん」

「ひどいわ」

紗凪かぶんむくれた。

「名前で呼んでください」

「知ってるよ。紗凪ちゃんだろう」

「もおーっ」

紗凪が腕ぐみした、

「なに、なにか用かい」

「アキハナさん。アキノハナ恋愛相談所

って知ってます」

「えっ」

アキハナが持っていた湯呑みを

畳の上に落とした。

「なにか、関係あるのかなーって

思って」

「いや、知らないなあ。💕恋の悩みでも

あるの」

アキハナの顔色があきらかに変わっていた。

「数名」

紗凪が簡潔にこたえた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る