第14話 13
稽古場の床板の奥の半分は、大きく長方形の平らな台が8つ並んで床になっている。その台をパカッと外してみると、そのへこんだ床が舞台の上になって、外した長方形の台を反対側の床に並べると、段々になって客席となる。へこんだ舞台上を客席が少し見下ろすような劇場となるのだ。これは田丸さんが稽古場を作った時から「ここで劇場として公演出来るように改造するぞ」と考えて、笠野さんに相談したらしい。それで笠野さんがこの床の仕組みを作ったらしいのだ。
ある日曜日の一日を使って、増井さんや松岡さんの指示にて男の団員が動き、稽古場が劇場の形となった。こうなってしまうと、これからの稽古はある意味上演する劇場でそのまま稽古が出来るという贅沢なものになる。いつもの公演だと、劇場の舞台上を出来るだけ稽古場で再現して稽古するが、やはり稽古場と劇場では広さも空間も全然違うので、劇場に来てびっくりしたり戸惑ったりという事がある。だけど今回はそういう心配が全くない。
照明の灯体も吊れるように、天井にパイプを這わせたりコンセントの差込口があちこちにあったりする。音響は家庭用の小さいスピーカーとコンポがあり、音量ボリュームを上げ下げする簡単なミキシング卓に接続しており、もう本当に小さな劇場になるのだ。
ここまでの設備を持っている劇団はそうそう無いみたいだ。稽古場は田丸さんが
持っているアパートの1階部分に作られているし、この設備も全部田丸さんが一人で金を出して作ったものだ。正直、ここまで演劇にどっぷりのめり込んでいる人を見ると「真剣なのかバカなのかどっちだ?」と思ってしまう。どこまで演劇にほれ込んでしまったのか、本人はいいけど田丸さんの家族は大変だったろうなとかも思う。
とは言え、稽古場が劇場になり、その舞台に立ってみるとテンションが上がるのは確かだ。いつも稽古では暗い表情の美代子さんや欣二さんや菊池さんも「ここで喋るのね」とか「やっぱりちゃんとした舞台になると違いますね」とはしゃいでいる。
「こうなると、ちょっと楽しみになるね」とみっちゃんに言葉をかけた。
「そうだね」と一瞬ニコッとしたが、すぐに悩みの顔に戻って、トトトと僕から離れて行ってしまった。
・・・・みっちゃんはどうやら次の公演の演技がうまくいってない事以外にもなにか悩みがあるみたいだ。でもそれを誰にも相談できないでモンモンと抱えているみたい。何かオレが助けられることがあればいいいけど・・・稽古が終わってから声かけてどこか店にでも入ってちょっと話を聞くとか?ア、でも稽古の後って焼き鳥屋で
バイトだ。クソー、オレが昼間の仕事だったら良かったのに!まさか話し聞いてる途中で「ゴメンね。もう仕事で行かなきゃいけないんだ」とか言ったら、みっちゃん逆にガックリしちゃうかもしれないし・・・なんか、女の子の悩み一つ解決してやる事できないなんて、俺ってまだまだ青いなぁ・・・もっとこう、スーツなんかビシッと着て、なんかこうTⅤドラマみたいに「最近何か悩みがあるみたいだけど、どうしたんだい?オレで良ければ話しを聞くよ」なんて言えるくらいイイ男だったら・・・それで夜景のきれいなトコでさ、みっちゃんと俺の二人っきりになって・・・
あれあれ?なんかさ、ちょっと、ズレてきた?悩み事を聞いてあげるんだったよな。そうそう。ちょっと話を戻して、やっぱり悩みがあるんだから、なんか楽しい所に行くってのもいいのかもしれないよね。例えば・・・遊園地とか?うんそうだよね。俺と二人で遊園地に行って、二人で並んで歩いてソフトクリームなんかなめちゃったりして、みっちゃん笑ってて・・・・ア?どーもおかしい。悩みを聞いてあげなきゃいけないのに、何か頭が変な方に変な方に・・・自分の事として考えてみようか。
自分が、なにか悩んでいる事があったりしたら・・・ヤッパ、好きな事をやる?
だな。だから・・・映画でも観に行くか・・・うんそうだよな。映画館の大きな画面で、ストーリーに没頭して、現実逃避みたいな・・・だから、みっちゃんに映画にでも行こうかって誘って、マア二人で隣に座って映画でも観て・・・・ちがうか。どうしても頭の中に浮かぶ絵が、みっちゃんとのデートの場面しか浮かばなくなってきた。いかんいかん。ちゃんとみっちゃんの悩みを解決できるように考えないと・・・・でもさぁ・・・みっちゃん、付き合ってる人とかいるのかな?
いない・・・かな?いないと・・・思う。いや、きっといないよ。だって、そんな事聞いた事ないもんね。いないいないいない。うん、大丈夫!
あー、またおかしな方向に・・・だから、悩み事を解決してあげたいの。同じ劇団に入っていて、たまたま同い年で、たまたま仲良くしてて、たまたま今度共演する事になったっていう流れで、友達として、悩みをなんとかしてあげたいだけ。だから、そうだね。目を瞑って考える。そうすればみっちゃんの悩みが無くなるか、考える考える考える・・・・みっちゃんの笑った顔しか思い浮かばん!おっかしいな、もう一度目を瞑って、考えてみれば・・・やっぱ、笑顔がかわいいんだよな・・・笑顔になるくらい喜んでくれたら・・・いいんだけど・・・それで、オレが隣にいて喜んでくれるんなら・・・それは、俺も嬉しいし・・・それでみっちゃんも嬉しいなら・・・いいな。
ウォ?ちょっと待てよ。この気持ちの動きは、どこかで味わった覚えがある・・・高校の時バイト先の大学生のお姉さんや去年働いていた店で出会った看護学生に持ったものと同じ感情?というか、同じパターン?これは・・・そうなると・・・
惚れたってことか。いやいやそんな、男と女で芝居で共演したら仲良くなりすぎてくっついちゃったとかってのは多いとは聞いてたけど、今回はそんな共演って言っても夫婦役とか恋人役とかじゃなくて、通りすがりの娘とマラソンマンだし、二人っきりのシーンなんて無いし、セリフのやり取りだって共演者の中では少ない方だし、
そんな・・・ねえ・・・・ただ・・・女1とのセリフの言い合いがあると・・・
なんか嬉しい自分がいる。エでもこれでもし俺とみっちゃんが付き合うとかなった
ら・・・マア劇団内で付き合ったって人も今までたくさんいたみたいだし、今もいるし・・・・ただ・・・みっちゃんの気持ちはどうなんだ?でもマ、俺と話す時は楽しそうだよな。嫌いだったらそんなに楽しそうにならないだろうしな。ってことは、脈がちょっとはあるって事なの?けど最近は・・・悩んでるから話しかけても前みたいに楽しそうじゃない。だとするとやっぱり、「悩んでる時には話したくないくらいの友達」っていうもの?
エーどうすればいいんだ?どうすれば?・・・とにもかくにも、みっちゃんの悩んでる顔は俺は見たくないの。だからなんとかもっと前みたいに明るい感じのみっちゃんに戻ってくれればいいの。うん・・・それだけ。それでこの話しはもうお終い。いいね?いいね?大丈夫ね?よし・・・まあ・・・笑ってくれればいいんだよ。笑ってさえくれれば・・・ネ・・・・・・オレだってね・・・見た目そんな変なわけじゃないし、ゲイバーの人にだけど、一応モテてるし・・・・カレシとしては、そんなにおかしなヤツじゃないと思うのよね・・・だから・・・例えば・・・だけど・・・
みっちゃんに告白?とかして、もし、本当に「もし」だけど・・・「OKよ」って
なったら・・・良いことになるんじゃないの・・・・か?・・・二人にとって・・・
ア、こんな事してる場合じゃないのか?演技の事とか考えないといけないのかな?でも、共演者の事を心配するのは大切な事だから・・・あー、考え出すと止まらなくなるよ。やめやめやめやめ。思考ストップ!ハイもうやめネ・・・・・・・あれ?
そう言えば、みっちゃんの家ってどこだっけ?
店の中は、薄暗い照明で、変な外国語の音楽が大音量で流れている。
僕の隣に座ったフィリピン人のお姉ちゃんが「オニさんドーゾ」と瓶ビールを傾けるので「スマセン」とグラスを斜めに持って酌を受けた。
「兄ちゃんもイケる口なんだろ?」と言われ「そんな事ないっスよ」と加山さんはヘコヘコ頭を下げた。「マスターもいつも朝までがんばってるからさ、たまには客として飲んでほしくてさ」と話を振られた加山さんが愛想笑いしながら「いえいえ。ごちそう様です」とビールを喉に流し込んでいく。
店を閉める朝の時間まで残っていた、痩せて背の高い50過ぎのヤクザが「オレは今日はマスターと兄ちゃんをごちそうするぞ」と言い出した。酔った勢いでそんな事を言い出す客はたくさんいる。そんな時の常で加山さんは「じゃあ今度よろしくお願いしますね」と受け流していたのだが「いーやオレは今日絶対にあんたらに飲んでもらう!」と譲らず、片付けの終わった加山さんと僕をフィリピンパブに連れてきたのだ。ちなみにその痩せヤクザはフィリピン人が大好きで、その日もフィリピン人の女性と一緒にうちの店に来ていた。
ビールをチビチビ飲みながら、揚げた魚にアンがかかったものや、調味料をどう入れたらこういう色になるか分からないような色の野菜炒めといった料理が運ばれてくる――。箸でつまんでみる。正直、全然おいしくない。「ほらどんどん食べてよ」と言うので仕方なくまた箸を伸ばす。
「どうよ。うまい?マズイでしょ?」と痩せヤクザは煙草の煙を吐いた。
ごちそうするあんたがここでそれ言うか?でもここで「そうですね。マズイです」って言おうものなら、ヤクザの顔が出て怒り出すかもしれない。「イヤそんなことは・・・」とごにょごにょ答えた。
「こんな珍しいもの食べさせてもらって、勉強になりますねぇ」とさすが加山さんは大人だ。でもその割に箸を伸ばす回数は少ない。マズイんだろう。
「いつもマスターも兄ちゃんも朝までがんばってるもんな。オレはそういうあんた達を見ててさ、うれしいわけよ。こんな酔っ払いどもの相手を朝までやってくれていてさぁ」
そうですね。今も酔っ払いの相手の最中です。と心の中で答えておいた。
しばらく、僕達二人が仕事終わってから何してるかという話しをしながら変な魚をつついていたが、家に帰ったら寝るだけなんだから当然のように盛り上がらない。
「あ、そうだ。カラオケあるんだ。歌う?マスター」と急にヤクザが爆弾投げてきた。
「いやー、申し訳ないんですけど歌はちょっと。あんまり知らないんですよね」
そうかー。マスター上手そうだから聞きたいんだけどなぁ。本当申し訳ないです。という声を聴きながらグラスを傾けていたら、
「じゃあ、兄ちゃんどう?若いから歌知ってるんだろ?」
ほらきた。いやー僕も歌はちょっと。と言いかけると、機嫌の良かったヤクザの顔がしゅんと中央に集まった。ヤバ。どうしようと加山さんの顔を見ると、眼鏡ごしにこっちを睨んでいる。ハイ。やっぱそうなりますヨね。
じゃあ、一曲だけ。オー兄ちゃん歌う?オイ、カラオケだよカラオケ。どの歌にするか決めるから書いてあるの持ってきて。と分厚い本を渡された。もうしょうがないので、本を開いてからあまり悩まずに尾崎豊の「15の夜」を隣のお姉ちゃんに伝えた。
「オザき、の、じゅっゴのよるだって」
店員のフィリピン人の男性にお姉ちゃんが言うと、店のBGMがプツっと止まり、聞きなれたイントロが聞こえてきた。歌うスポットに行ってマイクを持つと「兄ちゃんいいぞー」とヤクザが大声出して拍手した。
僕の唄声を聞いているのは、ヤクザとマスターと店のフィリピン人の男女が4人くらい。この人たちがどのくらい尾崎に共感して、尾崎のことを分かってくれるというんだ。これは何ですか地獄ですか。歌いながら、脳裏にはマラソンマンの事とみっちゃんの事がいろいろ浮かび上がってきた。できりゃ俺もバイク盗んで走り出したい。
「ジョーズ、だったヨ。ジョーズ。スゴイスゴイ」
歌い終わった僕を、パチパチ手を叩きながらお姉ちゃんがスピルバーグの映画みたいに褒めてくれた。ありがとう仕事だから言ってるんだよね。でも可愛いから許す。
まだ店で一杯やってくと言うヤクザに、ごちそうさまでした。と二人で深々とお辞儀をして店のドアを閉めた。バタンとドアが閉まると、間髪入れずに加山さんが、
「あー。クソまずかった。オマエよくあんな食べられたな。吐きそうだったぞ」
そんな事言ったって、食え飲めと薦めるヤクザが目の前にいるのにうまい断り方があったら聞いてみたいわ。だいたいアンタだって飲んだり食べたりお世辞言ったりしてたじゃないか。
僕は酒を飲むとすぐに顔が赤くなり熱くなる。赤い顔で空を見上げると、お日様は、真昼間から飲んでる二人に容赦ない光を浴びせた。疲れとビールが入ってボーっとした頭に降り注ぐ昼過ぎの日差しは厳しかった。
1月18日
今日からこの日記をつけてみよう。と思いたって書いている。
「崩れた絵画」の稽古場小劇場公演本番は、3月の14から16日。あともう二か月切っている。正直、こんな大変な二カ月って今まで無いのかと思う。悩んでいるし、苦しい。芝居も、恋も。
なので、何か抜け出せる糸口になればいいかと思って日記を始める。
今日は稽古だった。2景。僕が他のみんなを責めるセリフを聞きながら、駒込さんが額に手を当ててため息をつくのが分かる。またダメか。ちょっと言い方を直されてまた言い始めるけど、見ているみんなのため息がまた聞こえる。どこがいけないのか分からない。
本当に楽しくない。演技の才能が無い。天才がうらやましい。
1月22日
稽古。3景と4景を集中的にやる。3景からは6人全員が出るので、セリフも少なくなって楽だ。菊池さんが何度も止められる。駒込さんの説明に「はあ」って答えているけど、絶対不満そうな顔だ。と思ったら、次のセリフで僕が止められた。「セリフをただ言ってるだけだ」って注意された。ただ言ってるだけのと何か付けて言ってるのとの違いが分からない。
稽古終わってから、菊池さんが「あんたこの芝居分かる?」と聞いてきた。「よく分からないけど面白いのは分かります」って答えたら「アタシよく分からないんだよね。どこが面白いのか」と言ってた。
そりゃ僕だってよくわからん。もっと、愛してる!とか、死なないで!とか、分かりやすいセリフを喋ってみたい。
1月23日
稽古。きんじさん、セリフが飛んだり前に戻ったりする。「なんか、グルグル同じシーンをやってる気がしちゃうんですよ」と言い訳していた。こんなのでだいじょうぶか?
きんじさんは、セリフのやり取りでの、セリフを受ける間が面白い人だと思う。でも、この芝居ではイマイチその部分が出ていない。セリフ覚えで精いっぱいなのは分かるけど。
美代子さんは、人と人が会話している途中で、ポツポツとセリフを入れるのが多い。今回はそのタイミングがうまくいかなくて悩んでいるみたいだ。「人のセリフをうんうんって聞いてると、自分のセリフの順番が来てあわてちゃうのよねぇ」って言ってた。本当に難しい脚本だわって言ってた。きんじさんもそうだけど、何年もやってる人たちに難しい脚本を、芝居初めて1年たってないのがやろうってのはどうなのか?
今日は、動きにメリハリが無いってダメ出し。
動きのメリハリって何?いっしょうけんめいに動いてるんだけど、それでもダメなのか?どうすればいいのか分からない。
1月25日
稽古。みっちゃん、遅刻。元気がない。疲れ切っている感じの顔だ。でも演技に入ると必死に笑った顔を作ってる。無理してるのが分かる。見ていて辛い。
「大丈夫?」って声をかけたけど、うんって頷いた返事だけだった。かなし。
吉田さん、相変わらず淡々と演技している。でも見ていると、戸惑っていたり
ちょっと怒っていたり困っていたりという感情がよく分かる。演技のうまい人って、ひょっとしたら、感情を伝えるのがうまい役者なのかな?よく分からないけど。
駒込さんは、またため息をつきながら演出している。どうすればいいんだろうか?
演出が暗い顔してると、役者は全部自分たちが悪いような気がする。そりゃ経験も演技力も自分に無いのは分かっている。でも、じゃあどうすればいいんだろう?
後ろで稽古を見ている田丸さんも、苦い顔だ。
1月29日
今日も稽古。小道具担当さんに持ち道具として「必勝」って書いたハチマキが欲しいと話したら、それを聞いていた田丸さんが「そんなものよりセリフをちゃんと言えないといけないんだけどな」とつぶやいた。大きなお世話だ。
今日は重点的に僕の出る二景をやった。走りながらセリフを言うのは慣れてきたけど、自分の頭の中で思うイメージと、現実の演技がかけ離れているのはなんとなく分かってきた。頭の中では、感動的な名演技やってるんだけどなぁ。
みっちゃん、今日はちょっと気分がいいみたいだ。久しぶりに楽しく話す。中身はどうでもいいことだけど。衣装はどうするの?とか、4景でごちそうを食べるから、アタシ本番で本物を食べるの初めて。とか。みっちゃんの衣装は、インディアン風で柿色のボタンシャツと紺のパンツだって。かわいいんじゃないの?
1月30日
稽古。菊池さんが「アタシ分かりません!」ってキレてしまった。駒込さんが、菊池さんの役がこの芝居で一番難しい役だ。途中で出てきて、自分が食べてしまったのを正当化する言い訳をしないといけないし、泣き出すし、かと思ったらまた笑ってごちそうをつままないといけないのだから。と説明した。オマエは、声は通るし表現力もあるのだから絶対出来るよ。と駒込さんは力強く言った。じゃあ僕はどうなんだろう?自信が無い。
稽古が終わってから、美代子さんが突然「あと1か月とちょっとだからみんなでがんばろうよ」って言った。確かにそうだな。グズグズいろいろと考えていたけど、あとちょっとなんだ。そしたら、みっちゃんとの共演も終わる。さみしい。
2月3日
稽古。初めて衣装を着てみる。ちょっと恥ずかしい。菊池さんが湯座さんと一緒に寄ってきて、アンタのはスタイルがいいんじゃなくてやせすぎだの運動してる人に見えないのだとか言ってくる。うるさいデブとチビ。
駒込さんは、田丸さんに演出について言われてるみたいだ。だから暗いのか。でも役者の演技が良くないのもあるんだろう。みっちゃんは今日も暗い。みっちゃんが明るくなって、オレの演技がうまくなれば全部解決なんだけど、そううまくはいかないもんだなぁ。人生って、思い通りにならない。
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