第4章 トシさんとの再会 1

まだ夜が明け切れていない朝の4時半。置いてある本を手に取っているが、頭に入ってこない。みんなはどうしているか。ちゃんとご飯を食べているのか。私がいなくてパニックになっていないか。チズやシン、ジンはなんとなくどうしているか想像がつくが、ゆうとやヨシコは余計に心配だ。色々なことを考えられるが故、不安になっているに違いない。


子どもたちを守り抜く。その信念を貫き通してきた。それが結局、子どもたちを大きなものに巻き込んでしまっている。私の信念とは何だったのか?これまで私が子どもにしてきたこと、子どもを守ために動いてきたことは正義だったのか?


何はともあれ、これからのことを考えなければ。実刑判決が出るのかどうかは分からないが、何とかして子どもたちの元に帰りたい。心配いらない、いつまでも一緒にいると早く伝えたい。それは可能なのか?私の行動と言動は、子どもたちを守ことに直接つながっているのか?世間でこの信念は通じるのか?


そんなことを考えていると、朝を告げる声が響き渡った。

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