第2章 新たな日常 9
「本当に大丈夫でしょうか?」
湊は完全に信用していないようだ。無理もない。名前も聞いたことのない所轄刑事に警視総監が直々に頼み事なんてあり得ない特例だ。
「大丈夫。私を信用してくれ。」
「あなたにそう言われたら信用する他ありません。何かあれば私もすぐに動きます。なんでも仰ってください。」
「ああ、頼むよ。」
「それでは失礼致します。」
バタン。
ふう。やれやれ。こんなに疲れることは他にない。誰かのために動くといえば聞こえは良いが、果たしてどこに辿り着くかな。
さて、大見え切ってしまったものの、どう動けば良い?ゆうとは悩んでいた。逮捕された人を刑務所から連れ出す方法は、学校の先生からもトシさんからも教わっていない。その道のプロに頼んでお金で解決することは出来るだろうか?トシさんが置いていったお金なら腐るほどある。インターネットで調べてみようか。そんなことを考えていた。
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