第4話 最後

幸せの中、今は素直に喜べなくなった。

拓海が大丈夫なのか。母はどうなのか。

おばあちゃん、おじいちゃん、他の友達

より一層不安が積もる。


1分が1秒のように早く去ってしまう。

去っていく度に、不安と恐怖が迫る。


そして、3月4日が終わった。

スマホのホーム画面が3月5日となっている。


俺は生きている。そして、母もだ。

念の為に心にも電話掛けた。元気だった。

だが、拓海はどうなのだろうか。

でも、怖くてメッセージを送れない。


メッセージが来てないということは…

ダメだ、怖い。


数分後、メッセージが来ていた。


拓海 おい!大丈夫か?生きてるぞ!なぜか!!!


涙が溢れてきた。良かった。本当に。


そして、ニュースが流れていた。



町田修(37)逮捕

色んな罪に問われているらしい。


テレビに文字が浮かんだ。

島民を殺したのも嘘だ。マスコミや局など脅していた。政府等に指示を出させるようにしていた。そして国内を混乱させようと思った。チップにそんなのは含まれていない。

会社全員で仕組んだ。



「良かった」

俺は、この混乱の中幸せを手に入れられた。


そして、嘘をつけないなと思った。


幸せを理解できて本当に良かった。とニュースを聞きながら思った。


最高だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

嘘を実行して下さい。 たいやき @taiyaki_tai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ