第3話 決戦
金曜日にニュースを聞き、土日が終わった。
また学校へと行き、そして土日で決心した。心へ告白すると。
放課後に、武道場の裏にでも呼んで告白する。
失敗すれば、死だ。
決心と共に、教室へ入る。
…………ん?居ない!
もう朝の会始まったぞ!まさか心!
「えーと、心は風邪をひいたそうだ。」
やっぱり〜、俺がどれだけ覚悟してきたのか分かってんのか!いや、分かるわけないか
土日にしろよ〜学校休みたいだけだろあいつ〜
まぁ、無事クリアしたみたいだな。良かった。
ーーそして次の日
んんんんん?また来てないじゃん!!
まさか…
「心は風邪だそうだ。治るといいな」
治ってないのかよ!!ってかどんだけ無理してんだよ!
まぁ、明日は来るだろう。
「なぁ、俺どうすればいいのか分からない」
拓海は、これをクリアする事が無理そうだ。
でも助けてやりたい。失いたくない。同じ身として。俺もいないから辛いのは分かる。ましてや、それが原因で死亡なんてふざけてる!
「脳を騙せばいいんでは無いのか?」
「そんなこと出来るのか?」
「分からないけど、これしかないだろ」
「あぁ、そうだな。最後の最後まで俺は諦めないよ。ありがとう健二!ところで健二は?」
「告白する予定だったんだが、心が休みで」
「心の家行ってこい」
「え?告白は明日する予定なんだけど」
「ちげえーよ。心配だろ?」
「まぁそうだな。分かった」
ピンポーン
「あら!健二君」
「心大丈夫ですか?あ、今日貰ったプリントです。」
「あら!ありがとうね。心治らなくてね」
「心のところ行っていいです!!」
声が震えていた。
「あ、伝染るかもしれないけど」
「大丈夫です!!」
心のお母さんの声を妨げて言ってしまった。
実は幼なじみで、何度か家に訪れたことがある。
トントン
「入るぞ」
扉を開ける。
寝ていた。凄く可愛いい寝顔だ。
って何を考えてんだ。
起こすのはあれだから、椅子にでも座っておこう。
「あれ?健二?ちょっと!!女の子の部屋に勝手に入るなんて最低!!」
「あ、そうだった。すまない」
「まさか、心配してくれてたの?」
風邪を引いていると思えないほどの笑みを浮かべて話してきた。
「ま、まぁな。大丈夫か?」
「うん、明日には行けそうかな」
「お、良かった。あのさ、明日の放課後武道場の裏にでも来てくれないか?」
「うん、いいよ!」
勘づいてる気がした。
その後長々と喋り帰った。
ーーーー次の日ーーーー
心は来ていた。相変わらず元気だ。
昼休みを終えて、数学だ。
あれ?心がいない。
「心は先程帰ったそうだ」
え、勘づいてると思ってたけど違ったの!
それとも嫌で帰ったのか?純粋に具合悪かったのか?
そうして、3月3日になってしまった。
少し言いにくなってしまい、この日になってしまった。
「心、放課後来てくれ」
「あ!!そうだったねごめん、分かった!」
ーーーー桜が咲いていて、武道場を綺麗に桃色で照らす。
例年に見ない速さで桜が咲いてくれた。
まるで、応援してくれてるかの様に。
そうすると、目の前から心が歩いてきた。
心は、桜色に頬が染まっていた。
俺は、震えが止まらず一つ一つ落ちていく桜の葉を見ていた。
「健二来たよ」
「ごめんな、わざわざ」
「どうしたの?」
「実は、唐突で申し訳ないけど、ずっと前から心の事が好きでした!」
少し間を置く。生徒の声と桜の木が揺れる音がする。その状況がもっと緊張させる。
そして、口を開く。
「付き合ってください!」
「うん」
「え?いいの?」
なぜか聞き直した。聞き間違えかと思って。
「うん、私も健二のこと好きだからね」
なぜか2人は涙を流して、見つめ合った。
まるで、桜が紙吹雪の様。
こんなに最高な日はない。
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